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トヨタ 新型カムリ試乗レポート| ”あのころ”のように・・・セダンでもう一度アツくなれ!

7/20(木) 11:18配信

オートックワン

売れ行きが伸び悩むセダン、新型カムリの登場でその流れを変えたい

「カムリでセダンを復権させたい」とトヨタ 新型カムリの開発者は語った。

今の日本国内の売れ筋は、新車需要の35%前後を占める軽自動車を筆頭に、コンパクトカー、ミニバン、SUVと続く。セダンは車種数が多い割に売れ行きは伸び悩む。この流れを、2017年7月に日本デビューを果たした新型カムリで変えたいというわけだ。

【画像】カムリがカッコよくなった!(写真100枚)

新型カムリのCMを見ても、セダンという言葉は出てこないが、初代ソアラやMR2など1980年代のトヨタ車を並べて「ハイパワーでスポーティ、あの頃、クルマは熱かった」というナレーションが入る。従来のカムリは北米市場向けの実用的なセダンだったが、開発者は「新型ではカムリを改めて問い直し、カッコイイ外観、意のままの走りを実現させた」という。1980年代にセダンを愛用したクルマ好きの気持ちを動かせるだろうか。

セダンはミニバンやSUVに比べると全高が低く、重心も下がる。後席と荷室を区分したからノイズや振動を低減させやすい。後席と荷室の間には隔壁があるから、ボディ剛性を高める上でも有利だ。もともとカッコイイ外観、意のままの走りを実現させやすいボディ形状で、1990年代の前半まではセダンの人気が高かった。

日本仕様は新開発の2.5リッターのハイブリッドのみ

あの時代を蘇らせるべく、走りに気合いを入れたとトヨタが主張する新型カムリに早速試乗して、その実力のほどを確かめてみることにした。

新型カムリのグレードはX(329万4000円)/G(349万9200円)/Gレザーパッケージ(419万5800円)の3種類があり、今回試乗したモデルはGとGレザーパッケージであった。

日本仕様のパワーユニットは、直列4気筒2.5リッターをベースにしたハイブリッドのみで、新型カムリから採用が開始された新しいエンジンを搭載する。プラットフォームはプリウスと同じ考え方(TNGA)に基づいて、同様に新開発された。

トヨタのハイブリッドらしく、発進時のモーターの駆動力が強い。車両重量はGが1570kgで相応に重いが、駆動用電池が充電された状態であれば、モーターの力だけで滑らかに発進する。

速度が上昇するとエンジンが始動する。この時には4気筒のノイズを感じるが、遮音は入念に行われて騒々しい印象はない。

ハイブリッドのメリットは、巡航中にエンジン回転が下がった状態で、アクセルペダルを緩やかに踏み増した時だ。素早く反応するモーターの駆動力がエンジンを効果的に支援して、アクセル操作に対して忠実に速度を上げる。この時の印象は、従来のノーマルエンジン車でいえば、実用トルクに余裕を持たせた3リッターエンジンに近い。

ユーザーによって好みが分かれるのは、登坂路などでアクセルペダルを深く踏み込んだ時だろう。エンジン回転が先行して高まり、その後で速度が上昇していく。新型カムリは従来モデルに比べてこの違和感を抑えたが、登り坂での追い越しなどでは、ハイブリッドの特性がそれなりに分かる。

速度がきわめて低い時のペダル操作も少し難しい。例えば停車状態から車両を10cm前進させるような時、ATレバーをDレンジに入れてブレーキペダルの踏力をわずかに緩めるが、トルクが一気に立ち上がって駆動力の微調節をしにくい。「意のままの走り」を得るには、こういったハイブリッドの特性も課題になる。

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最終更新:7/20(木) 11:18
オートックワン