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GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は市場運用開始後15年で約53兆の運用益を出している 単年で評価するのは間違い

7/20(木) 7:30配信

マネーの達人

GPIF公的年金運用結果

先日、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、2016年度の運用状況を発表しました。
 
GPIFのホームページでは、各種の資料が掲載されていますが、報道されるのは単年での運用成果だけの事が多いですね。

今回の記事では、2016年度の運用益が7.9兆円で、2015年度の運用損5.3兆円からプラスに転じた事を主として伝えられていました。

本当に伝えていかないといけない事

これはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が発表している運用状況です。

確かに、単年で見る数字は報道されているものと正しいのですが、本来、注目するのは市場運用開始後の額です。

この額を見ると市場運用開始後15年で約53兆の運用益を出しています。

単純に年数で割っても毎年3.5兆円増の運用が出来ているという事が分かると思います。

マイナスは悪い事ではない

年金積立は毎月積み立てられる定時定額購入を行っています。

定時定額購入は、ドル・コスト平均法と言われ、価格が変動するものに対して有効な手法だと言われいます。

しかしこれは万能ではなく、短期的な運用で上昇し続けたり、下落し続けている時にはメリットが受けられません。

これにより、市場が下落した時には安い時に口数を多く買うことが出来て、回復した時には大きく跳ね返ってくるというメリットがあります。

多く見られる間違いは、「運用が良い時に注目を浴びて高値で購入し、下落してしまうと損をしたと売ってしまう事」です。
 
安く買って高く売れば利益が出ると分かっていても実行に移せない行動が問題なのです。

個人の方が行う運用でも、私がお勧めするのは積立で投資を行う事です。

先ほども書きましたが、定時定額購入は本人の意思とは関係なく毎月一定額で投資商品を購入していきます。

そうすることで、価格が上下して不安に思ったり、高くなったから買い足そうという行動をせず、高くなっても安くなっても買っていき、購入単価の平均を取ることが出来るようになります。

今後も間違った評価方法に注意

現在、政府も貯蓄から資産形成へと個人の方の投資を促しています。

その中でこういった間違った評価方法が発表されると、なかなか正しい事が理解できないと感じます。(執筆者:吉野 裕一)

最終更新:7/20(木) 7:30
マネーの達人