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上白石萌音のミニライブで感じた、歌唱力と表現力の成長/取材雑感

7/20(木) 11:34配信

MusicVoice

 女優で歌手の上白石萌音(19)が先日、神奈川・ラゾーナ川崎で、1stアルバム『and...』リリースを記念したミニライブをおこなった。

 多くのファンの前でアルバム収録曲の「告白」(秦基博が作詞/作曲)、「きみに」(上白石が作詞、藤原さくらが作曲)、「ストーリーボード」(andropの内澤崇仁が作詞/作曲)と、昨年、上白石が声優として参加した映画『君の名は。』の主題歌の一つである、RADWIMPSの「なんでもないや」のmovie versionを披露。昨年からの躍進が著しい上白石は「なんでもないや」の歌唱で、その成長の軌跡を見せているようでもあった。

 昨年、映画の舞台挨拶やライブステージなどでも上白石が披露していたこの楽曲。イベントで白石は自身のシンガーとしてのイメージについて「私のライブはよく『立ったまま眠くなる』と言われますが、今日は寝かせません!」と、他者からの評価をそう語っていた。これまで発表された全曲ではないかもしれないが、どちらかというと繊細な雰囲気を感じさせるイメージがあった。

 しかしこの日、上白石が披露した歌では、とにかくサビのメロディが強く響いた。上白石独自の透明感のある、美しい声でもあったが、同時にそのメロディを強く印象付ける決定力すら感じられるほどに、強い響きが感じられ、「立ったまま眠くなる」というイメージは、まるで撤回されたような雰囲気すらあった。中でも「なんでもないや」は、昨年上白石が披露した歌よりもさらに「自分の歌」にした感もあり、聴きごたえを感じさせていた。

 また、「演じるように歌う」と称されることもある上白石の歌だが、藤原との共作「きみに」では、まるで「藤原さくら」の、ポップで弾むような雰囲気を取り込んだかのように歌っており、これまでどの曲にも上白石個人の特性が強く出ていた雰囲気から、一回り表現力やスケール感をアップした感じも見せている。

 シンガーとしても女優としてもさらに大きな活躍を期待される上白石だが、この日披露した歌の印象は、その片鱗を垣間見たようでもあった。(桂 伸也)

最終更新:7/20(木) 11:34
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