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仁淀鉄鋼、東京工場を拡張。コイル加工工程など効率化

7/20(木) 6:03配信

鉄鋼新聞

 薄板コイルセンターの仁淀鉄鋼(本社・大阪市西区京町堀、社長・藤原守氏)は、梱包能力不足の解消や効率的な構内物流の構築などを狙いに東京工場(千葉県浦安市)を拡張した。2年以内に同工場の月産量を現状の1割増となる2200トンにまで増やす。

 土地代を含め投資額は約6億円。今年1月、アヅマスチールが鋼材流通業から撤退することに伴い、仁淀の東京工場南にありアヅマスチールが所有する隣接地約1400平方メートルを取得。これにより、敷地面積は合計で約4100平方メートルとなった。3月には建屋改築を完了。小型スリッターを新工場内に移設するなどして、生産工程を含めた構内物流について、おおむね直線状に並ぶように整えた。これまでネックだった在庫能力も拡大。母材コイルは2倍となる1400トン、製品在庫は200トン増の650トンに増やした。また、自動梱包機を2018年3月までに1基増設するほか1号スリッターに自動セパレータを導入する計画で、生産効率の向上を目指していく。
 東京工場はスリッタースタンドの更新やダミーアーバーの設置により、月産能力を1800トンから2千トンに引き上げていた。自動車部品や電子部品向けが多く、新規受注が増えていることから生産性を高める必要に迫られており、今回の大型投資を決めた。
 同社の主要販売製品は特殊みがき帯鋼(ハイカーボン材)で、生産・販売拠点となるコイルセンターは2カ所。東京工場のほか奈良工場がある。奈良工場の月産量は約6500トンで、東西両工場に立体自動倉庫を備えるなど、生産性の高さは同社の強みの一つとなっている。
 東京工場拡張のほか、同社は奈良工場でも今年度内をめどに小割スリッターを1基更新する計画。投資額は約1億円を見込む。稼働から約40年経過しており、老朽化に対応するためだが、加工板厚を3・2ミリから6・0ミリに拡大。加工領域を広げ、関西地区においても需要の掘り起こしを進めていく。

最終更新:7/20(木) 6:03
鉄鋼新聞