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総入れ歯タイプの義歯が約10日間でできる秘密

7/20(木) 16:12配信

ニュースイッチ

入れ歯の基礎、3Dプリンターで8時間以内に製作

 エフティ・ファインテックプロダクト(神奈川県厚木市、長谷川達人社長)は、口新デンタルソリューション(川崎市中原区)と共同で、3Dプリンターによる義歯床(入れ歯の基礎部分)の製作技術を開発した。6―8時間という短時間で義歯床を製作できる特徴をデンタル業界に提案する。専用の3Dプリンターの消費税抜きの価格は600万円。販売目標は年間10台。

 3Dプリンター「FS―320DP」は、義歯床の製作に適したポリメチルメタクリレート(PMMA)の出力に対応したソフトウエアを搭載。医療認可済みのPMMAを3Dプリンター用にリール形状にしたフィラメントは材料メーカーと開発。

 現在、保険収載に向けて装置と材料の医療認可取得に動いている。今後、一般の歯科および技工所で施術できる環境整備を目指す。

 一般の歯科医院で総入れ歯タイプの義歯を製作する場合、歯の型どりから人工歯の並べ作業、樹脂成形、研磨など完成に約30日間かかる。これに対し3Dプリンターは数時間で義歯床を出力し、約10日間で完成。大幅な時間短縮となるため早く義歯が欲しい患者の要望に応えられる。

 共同開発者で歯科医師の小澤大輔口新デンタルソリューション代表は「東日本大震災で、被災者が避難時に入れ歯を持ち出せず、食べ物を十分にかむことができなかった例が多くあった。3Dプリンターの高精度で短納期、形状データが保存できるなどの特徴に着目した」という。

最終更新:7/20(木) 16:12
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