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ビール2強、人気の「クラフト」では負けない

7/20(木) 18:41配信

ニュースイッチ

キリンは関西初出店、アサヒは外販へ

 ビール大手2社がクラフトビール事業をさらに加速させる。キリンビールは、京都市内にクラフトビール店舗「スプリングバレーブルワリー京都」を9月7日に開設する。100%子会社のスプリングバレーブルワリー(東京都渋谷区、和田徹社長)が運営。クラフトビール店舗の開設は東京・代官山と横浜に続いて3店目。小規模醸造で個性的な味が特徴のクラフトビールは若者に人気があり、首都圏の2店舗には2年間で延べ55万人以上が訪れた。関西進出でクラフト人気を西日本にも広げる。

 京都の店舗は中京区に開設。席数は134席で年中無休、首都圏店舗において提供する6種類のクラフトビールのほか、京都限定のオリジナルビールも販売する。地元ブルワリーも積極的に招いてクラフト祭りなどを実施する。加えて独自開発のビアインフューザー装置を使い、ビールにハーブやフルーツなどを混ぜるカスタマイズビールも提供する。

 クラフトビールは米国などで人気が高い。キリンは2015年にスプリングバレーを設立したほか、国内大手のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)、米大手のブルックリン・ブルワリーと相次ぎ資本提携するなど、事業に力を入れている。

 一方、アサヒビールも小規模醸造のクラフトビール事業を拡大する。ビール主力工場の茨城工場(茨城県守谷市)内に、クラフトビール用の小規模醸造設備を新たに導入。本社ビルに隣接する隅田川パブブルワリー(東京都墨田区)の設備で商品開発を行うとともに、9月から居酒屋など業務店向けに、クラフトビールの外販を始める。設備投資額は約10億円。年内に、東京23区内で100店、2018年末に同300店の取り扱いを目指す。

 アサヒは2月に100%子会社の東京隅田川ブルーイング(東京都墨田区、資本金3000万円)を設立、準備を進めてきた。隅田川の醸造設備は年間1万ケース(1ケースは大瓶20本換算)、茨城工場の設備は同4万ケースという。隅田川設備は研究開発本部直轄の組織として、年間10品前後の商品を開発する。

 アサヒは“地ビール”が流行した94年にクラフトビール事業に参入、49社に醸造技術や店舗指導した経緯がある。

最終更新:7/20(木) 18:41
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