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<上尾男性放置死>殺された気持ち…死亡男性の父「事実曲げないで」

7/20(木) 22:18配信

埼玉新聞

 埼玉県上尾市戸崎の障害者施設「コスモス・アース」で知的障害がある利用者男性(19)が車内に放置され熱中症とみられる症状で死亡した事故で、男性の父親が20日、埼玉新聞の取材に応じ「一番の思いは息子を殺されたという気持ちだ」と心境を語った。

 父親によると、施設側は自宅に謝罪に来ているというが「まだ顔を見て話す気分にはなれず、何も話していない」と明かした。

 県は亡くなった男性が重い障害があり、朝に睡眠薬を服用し送迎車内で寝ていることも多かった、と報道陣に発表していた。父親は「睡眠薬は息子が落ち着いて寝られるように、夜寝る前に服用していたことはあるが、朝に飲ませたということはない。事実が曲げられて伝えられたことが悲しく、憤りを感じている。ちゃんと事実を伝えたい」と話した。

 男性は朝、いつものように施設に行き、笑顔で帰ってくるはずだった。父親は「びっくりしてしまって、まだきちんとはお話しできる状況ではなく、どうしたらいいか分からない」と言葉を詰まらせた。

 施設や県などによると、男性は13日午前9時ごろ、送迎車で事業所に到着後、炎天下の中で6時間以上、車内に取り残された。昼食事に男性の不在に一人の職員が気付いたものの、情報は共有されず、5回の出欠確認の機会は生かされなかった。

最終更新:7/20(木) 22:18
埼玉新聞