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亡き友とつかんだ快挙 富山工高土木工学科、「測量士補」3年生全員合格

7/20(木) 21:33配信

北日本新聞

 富山工業高校(富山市五福、松倉泉校長)の土木工学科3年生40人は、国家資格「測量士補」の全員合格を果たした。同学科は「3年までに全員合格」を目標に2011年から試験対策を強化しており、初の快挙。生徒たちは昨年、男子のクラスメート1人を病気で亡くし「彼のためにも絶対合格」と猛勉強を続けてきた。待ちに待った合格証書が届き「41人でつかんだ合格」と喜びに沸いている。

 測量士補は、公共事業に関わる測量をする際に必要となる資格。試験は毎年5月にあり、過去3年の合格率は28~47・3%だった。

 同校は、試験直前に体育館に泊まり込んで勉強する合宿などを行い、生徒は2年から受験している。今回の3年生は、2年の時に24人が合格。不合格だったメンバーが翌年の試験に向け猛勉強をしていた昨年12月、仲間を亡くした。自身も受験勉強をしていたクラス会長の樋渡航大(ひわたりこうた)さんは「彼も絶対資格を取りたいと言っていたので、彼のために頑張ろうと決めた」と振り返る。

 すでに合格していた仲間も、始業前や昼休みに勉強する仲間のため、廊下で過ごすなどして応援してきたという。現在、生徒の8割が土木分野の就職や進学を希望し「線路整備の仕事に就きたい」「被災地の復興など人の役に立つ仕事をしたい」と夢を膨らませる。

 合格証書は11日に届いた。担任の高橋一誠教諭(45)は「今回の全員合格を自信に、これからは人間としても成長してほしい」とエールを送っている。

北日本新聞社

最終更新:7/20(木) 21:33
北日本新聞