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「沖縄に寄り添う」の実態を明るみに 本紙報道にJCJ賞 高江・辺野古の現場から「日本の姿を考えさせる」 

7/20(木) 14:30配信

沖縄タイムス

 JCJ賞を受けた沖縄タイムスの東村高江や名護市辺野古に関する基地報道は、2016年6月19日から今年4月30日までの記事や特集紙面で構成した。JCJは授賞理由について、14年7月に始まった辺野古の新基地建設現場への本紙の記者派遣を、16年7月からは米軍ヘリパッド工事が再開された高江に移し、現場に張り付いて丹念に取材してきたことを挙げた。「県民の目が届きにくい現場の空気を発信し続け、安倍政権のいう『沖縄に寄り添う』の実態を明るみにした。日本の真の姿を考えさせる一連の報道の価値は大きい」と評価した。

 16年4月に発生した元海兵隊員による女性暴行殺人事件に抗議するため、6万5千人が集まった県民大会から約3週間後の7月、国は突如、高江でのヘリパッド工事を再開した。反対する市民らと機動隊がもみ合う中、機動隊による本紙などの記者拘束、「土人」発言があり、ヘリパッド完成間際の12月13日には名護市安部の海岸にオスプレイが墜落。年末には辺野古での新基地建設が再開された。

 本紙は連日の動きを連載やルポを交え詳細に報じるとともに、怒りを帯びた県民の顔を並べた県民大会特集などを作成し、重すぎる基地負担の解消を訴えた。

 現場取材を指揮した阿部岳・北部報道部長は高江報道について「本土メディアが足を運びにくい北部の山中には、この国の病理、むき出しの権力があり、表現、思想、移動の自由など基本的人権が当局の意のままに制限された」と振り返る。

 その上で「圧倒的多数の本土の人が知らない限り、政府は世論を気にせず同じことを繰り返すことができる。今後も沖縄の内と外に向かって、発信を続けていきたい」と話した。

最終更新:7/21(金) 0:25
沖縄タイムス