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オバマケアでつまずいたトランプ政権、1年目成果ゼロの可能性高まる

7/20(木) 0:17配信

Bloomberg

トランプ政権1年目は、重要な法律がまったく成立せずに終わる可能性がこれまで以上に高くなっている。

医療保険制度改革法(オバマケア)を撤廃と同時に差し替えるとの公約は、すでに果たせなくなった。税制改革の大枠が明らかにされるのは、早くても9月以降になる。1986年の税制法案を例に取れば、法成立までには1年以上がかかる。1兆ドル(約112兆円)規模のインフラ投資計画にはまったく具体性が見えてこない。議会がまとめた予算案は、トランプ大統領の意向を無視した内容となった。共和党を分断しているのはオバマケアに限らない。国境の壁建設費用さえも、議会はまだ認めていない。

年末までに片付けなくてはならない課題としてはこのほか、1兆ドルを超える歳出の承認や、退役軍人向けヘルスケア法案の可決、債務上限を巡る対立をうまくまとめてデフォルト(債務不履行)の事態を回避する必要がある。一連の公約を掲げて大統領に就任したトランプ氏と上下両院の過半数を制した共和党にとって、残された時間は多くない。

テッド・クルーズ上院議員(共和、テキサス州)は18日、「オバマケアの撤廃は共和党全員がこの7年間ずっと訴えてきたことだ」と話す。「この公約を果たせないならば、議会の信用に深い傷を残すだろう」と述べた。

トランプ氏はもともと仕事を他人に指示してやらせる方針だが、それを考慮してもヘルスケア法案をめぐる議論からの距離の置き方は、尋常ではなかった。トランプ大統領は先週、フランスのマクロン大統領の招待でパリを訪問。帰国後はニュージャージー州ベッドミンスターに保有するゴルフクラブに直行、全米女子オープン選手権を観戦するなど、3日間の滞在のうち9時間近くをコースで過ごした。

原題:Health Care Collapse Could Leave Trump Winless in His First Year(抜粋)

Justin Sink, Steven T. Dennis

最終更新:7/20(木) 0:17
Bloomberg