ここから本文です

壁に鉄道が!「レアな車両」を次々と入手、「埼玉の眼科」どんな先生?

7/21(金) 7:00配信

withnews

 今年2月、60年間にわたり箱根登山鉄道を走り、愛されてきた「110号車両」が引退しました。鉄道ファンが驚かされたのは数カ月後。その車両が「埼玉県の眼科医」に引き取られることになった、と報じられたのです。調べると、いくつかの懐かしい車両の保存先に、「眼科医」の文字があります。一体、どんな眼科の先生なのでしょうか。さいたま市を尋ねてみました。(朝日新聞デジタル編集部・信原 一貴)

【拡大画像】窓についた栓抜き、旋回窓・・・ほしあい眼科の鉄道たち

突然の奇妙な光景

 大きなショッピングモールが近くに見える、埼玉高速鉄道の浦和美園駅。15分ほど歩くと突然、鮮やかな小豆色が目に飛び込んできます。白壁の建物のとなりに、鉄道車両が丸ごと1両置かれているのです。

 北海道の羽幌炭鉱鉄道を走っていた「キハ223」です。1970年の営業廃止後は、茨城県の湊(みなと)線で活躍。製造から43年間もの間、親しまれました。

 では、この建物は駅舎なのかと思いきや、違いました。壁には思わず「目」を疑う看板が、掲げてあります。

 「ほしあい眼科」

 眼科に鉄道車両・・・実際に見ても、ちょっと理解が追いつきません。

木の床に懐かしさ

 医院の中に入ると「ホーム」と書かれたガラス扉が。開くとホームにそっくりな造りのテラスと、「キハ223」が目の前に現れました。

 車内には運賃表や貼り紙が残り、湊線を走っていた当時のまま。床は木製。ボックス席の壁には栓抜きに使える、金属の突起がついています。時代を感じますが、きれいに管理された車両は今にも走り出しそうです。

 あれ、私は旅に出たんだっけ・・・。

 運転席に近づいてみるとコレクションの主、つまり「埼玉の眼科医」ご本人が、着脱式のハンドルを取り付けようとしていました。

 ほしあい眼科の院長・星合繁さん(45)です。

 「乗り鉄、撮り鉄・・・鉄道の楽しみ方は色々ありますが、私はいわば『本物集め鉄』。古き良き車両を、昔の魅力を残しつつ、きれいに残したいんです」

 「このキハ223は患者さんも使っていて、中でゆったりご飯を食べる人もいますよ」
 

1/3ページ

最終更新:7/21(金) 7:21
withnews