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AV強要、元スカウトが認めた危うい手口 「ゆるやかな強要になるだろう」 意識が閉じる…クロージング

7/28(金) 7:00配信

withnews

 AV業界では、その気がないのに出演に仕向ける作業がある。女性の意識が閉じていく様子の例えから「クロージング」と呼ばれる。その実態を生々しく語った元プロダクション経営者は「取られ方次第では、ゆるやかな強要になるのだろう」と自らの手口の危うさを一部認めた。(朝日新聞記者・高野真吾)

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「客観的に話せる」立場から

 40代の男性は、スカウトとして多数の女性をAV業界につなげたほか、男優やマネジャー役、メーカーを立ち上げてのDVD販売や動画配信をした経験もある。数年前に業界を離れ、利害関係のない「客観的に話せる」立場にいる。

「取られ方次第では、ゆるやかな強要」

――女性に「考えさせない」手口は、出演強要につながる恐れがあるのではないでしょうか。

 「確かにAV女優に当初は興味がなかった子にもやらせてきました。強要にならないように仕向けてきたつもりですが、結果からすると、やりたくないのにやらされたと女性が後悔していることはあるかもしれません。取られ方次第では、ゆるやかな強要になるのだろう」

――業界にいた時には、自分は後ろめたい行為をしているという認識はなかったのでしょうか。

 「自分にとってAVは、社会の必要悪です。必要なんだけど認められない商売と考えています。後ろめたさは、(AV業界の)みんなもっていますよ。仕事だから、口説くんです」

――悩んだことは?

 「20歳、21歳の時かな。罪の意識にさいなまれ、涙が止まらず、危ない時があった。プロダクション社長に、自分に負けないハートを持ちなさいと言われました。申し訳ないけど、AV業界にいるなら、非情にならないといけない」

――どうやって仕事を続けたんですか?

 「その時は、ラブソングは聴かず、コメディーも見たくなければ、感動エピソードに耳をふさいでいた。(NHKのドキュメンタリー)『プロジェクトX』や(映画)『007』、イチローの番組を見て、プロに徹するようにしていた。恋愛はせず、土日も事務所で仕事をし、自分を追い込んでいました」

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最終更新:7/28(金) 7:00
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