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カノエラナ メジャーになって改めて思ったのは「自分の意見が一番大事」だということ/インタビュー2

7/21(金) 20:30配信

エキサイトミュージック

 
■カノエラナ/New Mini Album『カノエ暴走。』インタビュー(2/3)

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『カノエ暴走。』は今までで一番振り切れた作品。音ももちろん視覚的にも楽しめるので、爽快で痛快な気分になれると思います

――「SNS」はある意味でラナさんらしい曲なんだろうなと。

カノエ:ええ。このアルバムは飛び出した作品になったなと感じていたので、自分にとって普通の曲、スタンダードを入れたいと思ったんです。カノエラナとして活動する以前から作ってきた曲って「SNS」みたいな曲が多いんです。暗くてジトーっとして開けない梅雨みたいな。その延長線上にある曲で、終わりが見えない。そういう曲が1つくらいあってもいいのかなと思ったんです。

――誰にでも負の側面はありますし。

カノエ:本当にそうですね。ないっていう人は嘘だと思う。この曲を作ったことで原点に帰れた気がします。カノエラナに歌ってほしい曲を作るんじゃなく、自分自身になって書いて歌うことができました。

――ちなみに、デビューしてからSNSへの見方や距離感は変わってきましたか?

カノエ:はい。不特定多数の顔が見えない人が私を知っているという現実があるんだって。それってすごく怖いなって思う一方で、SNSは広がるのがめちゃ早いから良い部分もあります。自分が感じている怖さを、落ちがない歌詞を書くことで表現したいなと思いました。他の曲は落ちがつくというか起承転結がちゃんとあるんだけど、この曲だけは暗闇のまま終わる。続いていく感じを出したくて。

――ラストの「バレンタインのうた」はSNSがきっかけでできた曲で、まさに良い悪いの両面を描き出しているなと。

カノエ:良い面もたくさんありますよね。だから上手に付き合っていきたいです。30秒動画として最初は作ったんですが、世の中にあるバレンタインの曲ってハッピーだったり可愛い感じの曲が多いですよね。私からしたらピンク色のイメージだったので、それを真っ黒に染めてやるって気持ちでフルバージョンにして作りました(笑)。

――暗黒のチョコの日(笑)。考えただけでも怖い。

カノエ:ダークサイドにみんな落ちてしまえーと(笑)。街も学校もその時期ってソワソワして浮ついてるじゃないですか。男子とか「別にもらわなくたっていいし」みたいにカッコつけるのが、もうダッサいなって(笑)。素直に「ほしい」って態度にしてくれた方が女子は嬉しかったりするのになって思ってました。

――たしかに素直な方が可愛げがありますね。

カノエ:学生の頃からバレンタインに思うことがあって、曲にできたらいいなと思ってたんです。それで……書いていくうちに最終的にはホラーになりました(笑)。ブラック一色です。アルバムの最後が「※良い子は真似をしないでネ」で終わるというのも我ながらいいなぁって(笑)。この部分だけリバーブを切ってもらいました。

――どんな効果を狙ったのですか?

カノエ:リバーブがかかると柔らかくて優しい感じになっちゃうんですよ。余韻とかを残さず、容赦なくブツッと切る方がより怖さが増すかなと思ったんです。

――三部作が完成した今、視界は広がりましたか?

カノエ:インディーズで活動していた時は、カノエラナがこの先どうなるのかが見えませんでした。メジャーになっていろんな人の意見がある中で作品を作っていくうちに、「自分の意見が一番大事なんだな」って改めて思ったんです。いろんな意見があって、それを全部聞いてると「なんで?」って思うことも正直あります。でもやるのは自分だし、最終的な責任も自分になる。だから、どうしても曲げたくないことははっきり言えるようになりました。それが一番大きく変わったことですね。

――自分のやりたいことが明確にあるから断言できるんでしょうね。

カノエ:それはあります。それに周りにいるスタッフは、「はっきり言っていいんだよ」って環境を作ってくださっているので、恵まれてるなって思います。そうじゃなかったら、こんな変な格好した変なポーズがジャケット写真になるはずがない(笑)。和風なものが好きだからそれを見せつつつ、「暴走。」だからヤンキーっぽいものを掛け合わせたんです。そうしたら謎すぎる結果に(笑)。

――謎といえば、特典に着くユニット「漆黒のゴールドウィング」による「鉄壁スカート」も謎です。

カノエ:鉄壁スカートってネット用語で、(下着が)見えそうで見えないスカートのことなんです(笑)。街中でミニスカ履いてる子とか見ると、エスカレーターから見えちゃうなって心配になったりするんですよ。でもアニメの世界ではどんなに短くても見えませんよね。そのモヤモヤした気持ちをどうにか表現したくて(笑)。ネットやアニメに詳しい人が見たら「おい、なんてものをテーマにしたんだ」ってざわつくかもしれません。

――ユニットのメンバーは、全員佐賀県出身の女性アーティスト?

カノエ:しかも全員同い年で唐津出身なんです。だから小さい頃からYURI(たんこぶちん)とまゆこさん(ex.がんばれ!Victory)を知ってたし、友達です。普段からも会ったりしてるし、レコーディングもめっちゃ楽しかったですね。お互いの気持ちがわかるから、お互いに高め合うこともできる。ライバルというよりは大事な仲間ですね。

――ところで、ユニット名の由来は?

カノエ:以前、ラジオで3人が共演した時にリスナーさんから「3人でアイドルを組むならユニット名はどうする?」って問いかけが来て。全員が黒い服が好きで金髪が入ってるので、そこからら厨二っぽいノリで決めました。そうしたらそれが定着しちゃって(笑)。

――では最後に、渾身の「カノエ暴走。」を今回、より楽しむためのアドバイスを!

カノエ:そうですね……きっと、「たのしいバストの数え歌」からカノエラナを知っていただけた方がいると思います。私と同世代の人は意味がわかって面白いだろうし、ちっちゃい子は意味はわからなくても(聞き覚えがある数え歌だから)楽しいと思うんですよ。「ダイエットのうた」もミュージックビデオがあるのですが、マシンを使ったワークアウトとかしててすごく意味不明(笑)。今までで一番振り切れた作品で、音ももちろん視覚的にも楽しめると思うので、爽快で痛快な気分になれると思います。