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千葉大、劇物・硝酸銀400グラム紛失 千葉県警に盗難届

7/21(金) 9:43配信

千葉日報オンライン

 千葉大学(千葉市稲毛区)は20日、劇物に指定されている「硝酸銀」400グラム(8万円相当)の入った瓶1本が亥鼻キャンパス(同市中央区)で紛失したと発表した。摂取すると頭痛や目まいを起こすことがあるが、今のところ健康被害は確認されていない。二重に施錠していた場所からなくなっており、19日に千葉中央署に盗難届を出した。

 同大によると、硝酸銀は無色の粒で、人やマウスなどの臓器の異常を知るために病理標本の染色などに使われるという。10日午前10時ごろ、医学部棟3階の皮膚科学試薬分析室で女性職員が使用しようとしたところ、棚に保管されているはずの瓶がなくなっていた。

 皮膚科学内の各部屋を探し、教職員らへの聞き取り調査などをしたが見つからなかった。14日に千葉中央署に相談し、あらためて複数回探し、各部屋、関係者に聞き取り調査を行った。

 硝酸銀は毒物及び劇物取締法で劇物に指定。茶色の瓶に詰められ、白い箱に入っていた。同大では1996年ごろ、500グラム購入し、毒物及び劇物使用簿で使用状況を管理していた。今回紛失に気付いた女性が年に数回程度しか使っていなかったといい、同簿での最後の確認はことし3月15日になっている。

 保管部屋は暗証番号キーで出入りが管理され、番号を知っているのは医師や職員のみで約30人という。棚は通常施錠されていて、鍵は試薬分析室内にある。他にも約70種類の劇物と毒物があったが、硝酸銀だけがなくなっていた。

 県庁で20日会見した同大の立石公史広報室長は「薬品を取り扱う全ての研究室と情報を共有し管理意識の向上を図り、全学で組織される化学物質管理運営委員会でもさらなる管理の徹底と、定期的な在庫の確認など再発防止策を検討していく」と述べた。