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芭蕉布の着物、西郷どんへ 沖永良部島の工房

7/21(金) 13:00配信

南海日日新聞

 鹿児島県沖永良部島の知名町にある沖永良部芭蕉布会館(長谷川千代子代表)は20日までに、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送決定を記念した芭蕉布の着物を制作した。芭蕉布の伝統工芸士資格を持つ長谷川さんは「西郷隆盛役を演じる役者さんに着てもらえたら」と、俳優の鈴木亮平さんに着物を届ける計画を立てている。

 長谷川さんは昨年9月に大河ドラマの放送が決定した際、「沖永良部島はもちろん鹿児島県全体にとっての一大イベント。私たちも芭蕉布を通して役に立てないか」と考え、企画。以前から交流があり、今回の大河ドラマの時代考証を担う志學館大学の原口泉教授にも相談し、記念の着物制作を決めたという。

 着物の着丈は1メートル85センチ。バナナの木に似た糸芭蕉の幹から採った中でも特に柔らかい繊維を使い、1糸ずつ丁寧に着物を織り上げた。柄には薩摩藩島津家の家紋「十文字」を取り入れた。同会館の芭蕉布講師、三昌松枝さんと長谷川さんの2人で、昨年から約半年かけて着物と帯を完成させた。

 着物の制作に当たり、沖永良部島と西郷の関わりなど歴史も勉強したという長谷川さんは「西郷さんは多くの島の人たちとお付き合いし、主に教育などの面で影響を与えた人。沖永良部の島民の一人として西郷さんへの感謝の思いを込めて作った着物。繊細で力強く、美しい芭蕉布の魅力の発信にもなれば」と話した。

 長谷川さんによると、原口教授の仲介で、鈴木さんが来鹿する際に合わせて長谷川さんも県本土へ渡り、着物と帯を直接手渡す予定という。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/21(金) 13:00
南海日日新聞