ここから本文です

【MLB】田澤純一がスランプの前半戦を分析、支えとなった「成長のための試練」の言葉

7/21(金) 7:20配信

Full-Count

7月好投続く田澤、「DLに入った時間は、自分を見つめ直すいい機会だった」

 今季前半戦は思ったようなピッチングができなかったマーリンズ田澤純一投手。5月15日のアストロズ戦で今季初黒星を喫した後、同17日には肋軟骨の炎症で10日間の故障者リスト(DL)入りし、6月22日に復帰するまで約1か月余り戦列を離れた。

日本人最高は…衝撃の総額年俸、これまでのMLB大型契約ランキング

 前半戦のパフォーマンスについて「悔しい」と率直な気持ちを隠さない右腕だが、球宴後は14日、15日ドジャース戦で2連投し、いずれも1イニングを無失点に抑える好救援。17日のフィリーズ戦でも1回無失点の好投で今季2ホールド目を挙げた。7月を見ると、登板した8試合はすべて無失点。球速も94マイル(約151キロ)を計時するなど、徐々に本来の投球を取り戻しつつある背番号25が、第3回連載コラムで今の率直な心境をリポートしてくれた。

-----------------------------------------

 マーリンズの田澤純一です。皆さん、長らくご無沙汰してしまいました。前半戦は、チームに貢献する投球ができなかったり、DL入りしたり、悔しい日々を過ごす中で、なかなか思いを言葉にまとめることが出来ませんでした。ようやく考えがまとまってきたので、今の率直な気持ちをお伝えしようと思います。

 前半は、23試合に投げて防御率5.87という数字が示す通り、苦しい内容の投球でチームに迷惑を掛けてしまいました。個人的には悔しい思いと不甲斐ない思いで一杯でしたが、DLに入った時間は、自分を見つめ直すいい機会だったのかなと思います。

 今ある現状から目を背けずにしっかり見つめて、DLからどうやってメジャーに復帰するか、メジャーに復帰したらどうやって打者を抑えるか。そういうことを考えながら毎日を過ごしました。

励みになった松坂の一言「成長するための試練だと思って頑張るべきだ」

 自分で前半戦を分析してみると、コースを狙い過ぎてボール判定が続いて自滅したこと、打者にボール球を振らせられなかったことが、大きな原因だと思います。どちらの場合もボール先行のカウントになってしまうので、結局はストライクゾーンで勝負をしなければいけない。甘く入った球を打たれたり、振らせたい球を振ってもらえず四球を出したり。そんな悪循環が続きました。

 ピッチャーにとってボール球を振らせることは重要です。ストライクを投げるだけではなく、ボール球を振らせたり、ファウルさせたりすることで、アウトを取るまでの配球が成り立つ。だけど、ボール球を見極められ、ボール先行のカウントになり、ストライクゾーンで勝負にいったところを捉えられてしまった。あまりにも打たれたせいで、正直どこにどう投げたらいいのか、分からなくなった時期もありました。

 今年は打たれている印象が強いと思いますが、前半戦の被打率は.209。昨年までで一番少なかった2012年でも被打率.227なので、数字だけを見ると悪くはないんです。ただ、実はそれ以上に悪いのはBB/9(9回あたりの四球数)で4.3。メジャーに定着した2012年以降では、一番多かったのは昨年で2.5でした。四球で走者を背負った場面で安打やホームランを打たれる。イメージに残りやすく、メンタルにも響く失点だったと思います。

 DLに入った後で「これはステップアップするために必要な時期なんだ」と、正面から向き合うことにしました。これまでも試練を感じたことが何度かありました。レッドソックスでは去年のプレーオフのロースターから外されましたし、何年か前も起用法が分からず悩んだことがあります。その時、同じチームにいた松坂(大輔)さんから「成長するための試練だと思って頑張るべきだ」と言われた一言が、今回も大きく響き、励みになりました。

1/2ページ

最終更新:7/21(金) 7:20
Full-Count