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MIYAVI「綺麗事でも歌い続けていたい」15周年対バンで決意新たに/レポート

7/21(金) 11:55配信

MusicVoice

 アーティストのMIYAVIが6月29日に、東京・新木場STUDIO COASTでデビュー15周年を記念した対バンライブ『MIYAVI 15th Anniversary Live “NEO TOKYO 15”』のファイナル公演をおこなった。5月21日の赤坂BLITZを皮切りに東京都内で15本をおこなうというもの。この日、三浦大知をゲストに招き展開。MIYAVIのステージで披露された「Strong」ではシークレットゲストのKREVAが参加。会場を大いに盛り上げ、アンコールではMIYAVIと三浦大知で制作中の新曲も初披露。最後に3人で「What’s My Name ? - Day 2 mix」を披露し、オーディエンスを熱狂させた。MIYAVIは15周年を振り返り、「音楽でやれることは限られているけど、綺麗事でも歌い続けていたい」と決意を新たにした。

■三浦大知

 5月21日から始まったライブの最終日、MIYAVIの15周年をお祝いしようとフロアは超満員。会場が暗転すると、DJのサウンドに導かれるようにダンサー4人と三浦がステージに。オープニングを飾ったのは「I'm On Fire」。緩急をつけたダイナミックなダンスと歌声でフロアのテンションも上がる。キレのあるパフォーマンス、心躍らせるビートをノンストップで届けていく三浦。流動的なステップにオーディエンスも体を弾ませ楽しんでいた。

 MCでは「ラスト15本目のライブに呼んでもらえて、嬉しく思っています。今日はジャンルだったり、ファンの壁も取っ払って、音楽と一つになって最高の“FEVER”を作っていきたいと思います」と話しアッパーチューン「FEVER」を熱演。「Look what you did」を挟み、一気に場面を変える清涼剤ともいうべき、バラードナンバー「ふれあうだけで ~Always with you~」を情感を込めて届ける。出だしはオフマイクで会場の空気感を存分に響かせながら、アカペラで歌唱。温かい光に包まれながら歌う三浦を、静かに見守るオーディエンスの姿が印象的だった。

 再び、テンポ感あるセクションへ。オーディエンスの掲げた腕が美しくリズムに合わせ左右へ振られた「Rise Up」、セクションによっては一体感のあるクラップで、グルーヴの一部をオーディエンスも担い、ライブならではの一体感を感じさせた。さらに、高揚感を煽るようにレーザーが神秘的な世界観を作り上げた「EXCITE」では、オーディエンスもサビでタオルを回転させ、盛り上がりをさらにヒートアップ。三浦も躍動感のあるメリハリのあるダンスで扇情させていく。

 ラストは「最高のテンションのままMIYAVIさんのステージに繋げたいと思います」と投げかけ、「(RE)PLAY」に突入。マイクをダンサーに投げ渡したり、トリッキーなパフォーマンスで魅了し、フロアの熱気を高めたまま、MIYAVIにバトンを渡した。

■MIYAVI

 ステージには左手にドラムセット、右手にDJブースが組まれ、中央にはMarshallなどのギターアンプが4台鎮座していた。スマホのアプリと連動したオープニングは、SEに合わせMIYAVIの15年間のダイジェストがオーディエンスのスマホ画面に展開。最新の技術を駆使したオープニングから、MIYAVIとメンバーがステージに登場し、テレキャスターから放たれるアタッキーなギターサウンドに導かれるように代表曲「What’s My Name ?」でステージの幕は開けた。伝家の宝刀の「スラップ奏法」で、空間を切り裂くようなサウンドとグルーヴを生み出し衝撃を与える。

 ブラックミュージックの持つビートと、ロックサウンドの融合が体を弾ませる「So On It」や「In Crowd」で、オーディエンスもそのリズムに呼応するかのように、腕を掲げ体を揺らす。「首がもげるくらい頭振ってくれ!」と投げかけ、「Dim It」に突入。空間を捻じ曲げてしまうかのようなBOBO(Dr)の重いビートに、印象的なギターリフが絡み合うラウドナンバーにオーディエンスも酔いしれた様子。

 MCでは本日のゲストである三浦に感謝を告げたあと、「ついにファイナルです、長かった…。海外を回って、東京15カ所、今一番日本で熱いアーティストたちが駆けつけてくれて、毎晩本気のショウを見せてくれました。こっちも毎回燃え尽きて、それでもまた立ち上がって燃え尽きて。風邪ひきました」としっかりオチをつけ、さらに「みんなのサポートがあって俺たちは自由に世界中を飛び回れています。本当にありがとう」と感謝を述べた。

 「ギターが世界に連れて行ってくれる。ギターを弾いている時だけは自由になれる。その初期衝動をみんなと共有したいし、みんなで自由を感じてガッツリ解放して、世界で一番熱い夜にしたいと思います!」と意気込みを述べ、MIYAVIとBOBOによるスリリングな“キメ”の応酬がクールな「Ha!」から間髪入れずに「Universe」へ。Looper(演奏を録音し繰り返し再生する機器)を使用し、自身とセッションするかのように、ギターで感情を叩きつけていく。同じく「Futuristic Love」でもラウドなリフの上にソリッドでファンキーなギターカッティングを乗せて、オーディエンスの五感に音楽を響かせる。

 「Strong」ではシークレットゲストのKREVAが登場。フロアは大歓声に包まれた。KREVAのスリリングなフロウとMIYAVIのアグレッシブなサウンドが、ステージ上でぶつかり合う。このコラボは異種格闘技戦でも観ているかのような瞬間。オーディエンスもさらにヒートアップ。視界が熱気による湿度でぼやけてくるほどの盛り上がりを見せた。

 アーバンなサウンドとサイケデリックなギターの融合がエキサイティングな「Epic Swing」では、オーディエンスも<オーオーオー♪>と盛大にシンガロング。そして「音楽をやっている時は本気で、国境も言葉の違いも人種も越えられると信じています。それぞれみんな違うけどきっと一つになれる」と投げかけ、始まったのは「The Others」。後方のスクリーンには世界各国のワンシーンが次々と投影され、楽曲の意味をさらに確固たるものにしていく。本編ラストは「Horizon」。中毒性のあるサウンドでフロアを旋風し、ステージを後にした。

 アンコールに応え、再びステージにMIYAVIが登場。BOBOがもうすぐ父親になることをMIYAVIが報告。そして、新たにDJ Johnnyが加わったことを話す。さらにこのツアーについて「この15年間、関わってくれたスタッフやファンのみんなに改めて『ありがとう』という機会なのかなと思っています」とこのツアーの意味を語った。

 続けて、「音楽でやれることは限られているけど、綺麗事でも歌い続けていたいと思っています。昔の方が良かったなんて言いたくないし、いくつになっても今が最高と言えるように、毎日一瞬一瞬燃え尽きて前進していきたい」とこれからの決意を話した。

 アンコール1曲目は木村拓哉主演映画『無限の住人』の主題歌「Live to Die Another Day」。オープニングではスマホと連動し、画面には映画のシーンが流れ、黒いテレキャスターで切れ味鋭いフレーズで魅了。ここで「ファイナル番外編です」と話し、三浦大知を招き、三浦の楽曲「Cry & Fight」をコラボ。三浦の凜とした歌声とダンス、MIYAVIのグルーヴで新たな魅力を醸し出す。

 さらに、「1曲一緒に作りました」と現在制作中でまだ未完成だという新曲を初披露。三浦のファルセットによる透き通った高音と、MIYAVIのアバンギャルドなギターで、会場のテンションはまだまだ上がり続け、ラストはKREVAも呼び込み、「What’s My Name ? - Day 2 mix」を3人で披露。ボルテージは最高潮まで高まり、様々なエネルギーがミックスアップされたライブの幕は閉じた。

(取材=村上順一)

最終更新:7/21(金) 11:55
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