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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く(9)=6千人が本格解禁を熱望?

7/21(金) 7:01配信

ニッケイ新聞

(ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」21日付け)




 フェイスブック上で作られたグループ「Visto japones para yonsei, quarta
geracao!」では、四世ビザについてのニュースが逐一流され、熱い議論が繰り広げられている。

 ページ登録者数は、解禁を待つ四世本人や、その他の日系人など、なんと約6400人を数える大集団だ。同グループは通信アプリWhatsAppでもグループ「Saga
Yonsei」(256人)を立ち上げ、同様の活動を行っている。

 前者では5月13日、後者では翌14日、グループ内に知らせるためにポ語ニュースサイト「Japane」のある日本語記事のリンクが拡散された。

 それは、5月11日に朝日新聞が報道した自民党の1億総活躍推進本部(本部長・川崎二郎元厚生労働省)が、日系四世の受け入れや高齢者の就労機会拡大のための提言書を自民党の加藤勝信大臣に提出したという報道だった。

内容は日本の労働力を増やすため、日語を学びながら働ける「ワーキングホリデー」のような制度を作り、日系四世を受け入れるという提案だ。

 ニュースを読んだ四世らは早速議論をはじめたが、ほとんどが「ワーキングホリデーでは1~2年程度しか滞在できないのでは」と不安を示し、「1年でなにができるんだ、稼げると思っているのか」などと怒りコメントを書き込む人も。本格解禁を熱望するコメントが多いようだ。

後者グループのメンバー、ウェリントン・フェルナンド・ドス・サントスさん(四世、26)をWhatsApp越しに取材した。

 滋賀県と愛知県で3年間、自動車部品の工場などで労働したことがある。日語は基礎レベルだそう。現在法学部に所属しているが、学費を支払えず休学している。

 浮沈の激しいブラジル経済に不安をおぼえ、「日本なら安定した給料がもらえて、堅実な人生が歩めると思っている」と書いた。元デカセギの父親も「日本のほうが堅実な人生が送れる」とサントスさんの訪日労働に賛成しているそう。

 「ワーキングホリデーのようなビザでも、滞日期間を更新できるものにして欲しい。日語を学べる機会がありそうなのは良いけど…」と報道について話した。

 同様の取材方法で、サンパウロ州サンカルロス市の連邦大学で生物学を学ぶカワニシ・カロリナさん(四世、25歳)にも尋ねると、「本当は工場労働をしに日本に行くわけではない」と明かした。

 カワニシさんの家族は日本に住んでおり、現在はカワニシさんのみがブラジルに住んでいる。両親の「日本の工場で働かせたくない」という意向もあり、2000年に大学に進学するために帰国した。17歳の弟は日本に残り、あちらで大学進学を目指している。

 4世ビザや今回の提言書の内容について、「日本の労働力不足が迫っているのに、なんでいまだにビザが解禁されないの?
ワーキングホリデー制度なら1~2年しか滞在できないだろうし、そんな短い期間で日本に行くと思っているの?」と本格的な四世ビザ解禁への期待感を強調した。(つづく、國分雪月記者)

最終更新:7/21(金) 7:01
ニッケイ新聞