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「残業しない努力」こそ究極の経費削減 岐阜の“超ホワイト企業“の秘密

7/21(金) 21:10配信

AbemaTIMES

■写真コンテストの景品は「実質休暇365日」

(C)AbemaTV

度々ニュースに取り上げられる“ブラック企業“。だが、世の中にはその真逆を突き進む“ホワイト企業“も存在する。その名も「未来工業株式会社」だ。1965年、岐阜県安八郡に設立され、コンセントなどの電気設立設備や給排水設備の製造・販売を行い、年商約270億円を売り上げている。

 社内に入ると、まず目に飛び込んで来るのが大量の社員旅行の写真だ。総務部の杉原創紀さんが「当社では5年に1回、全社員が無料で海外旅行に行ける」と話すとおり、未来工業では、約800人の社員全員分の海外旅行費(約1~2億円)を全額負担している。

 まだ社員が20人ほどだった時代、創業者が「年商1億円突破したら海外旅行に連れていってやる」と宣言したところ、実際に突破したため台湾旅行を実施したのがこの制度の始まりだという。

 去年のイタリア旅行では世界遺産を中心としたコースから地中海を中心としたものまで全13コースを用意したという。2011年にはエジプト旅行を計画したが、現地の暴動で一転中止に。そんな中で東日本大震災が起きため、社員たちの提案により、旅行費を全額寄付に回したこと。

 旅先では写真コンテストも開催、「現地のイタリア人に投票してもらって、1位から50位まで決めた」(杉原氏)。1位に輝いた社員には「事業を考えたら新会社の社長になれる権利」、2位には「実質休暇365日(特休185日+公休140日+有給40日)」、3位には「有給50日」、4位に「社長からディナーをご馳走してもらえる」、5位に「1年間週休3日」が特典として贈られた。

■65歳社員「娘よりも賞与がいいと思う」

 未来工業の会社理念は「社員に幸せになってほしい」。

 一般的な企業の休日が年間約120日のところ、未来工業では140日近く設けている。正月休みは長い時で20日ほど。休みが多い理由について杉原氏は「休む時はバシッと休んで働くときはビシっと働く。集中して働かないと仕事もなかなかこなせないので、しっかり休むと頭を切り替えて働くことができる」と話す。

 工場の中を進み製造ラインを覗くと、65歳を過ぎた社員が多いことに気づく。未来工業では定年を70歳に設定し、給料も下がらない。65歳を過ぎている女性は「娘よりも賞与がいいと思う」と話す。

 超高待遇だが、実は赤字を一度も出したことがないという。その秘訣はあるところに隠されていた。社内に入るとロビーにはほとんど電気がついておらず、廊下も薄暗い。光熱費削減の一貫として、オフィス内でも必要のないところは電源を切っている。ロビーには「小さな倹約 大きな浪費」という先代社長の言葉が貼られている。「当社は節約を徹底しておりまして、電気が必要ないところは消しておこうと考えている」(杉原氏)。

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最終更新:7/24(月) 13:21
AbemaTIMES

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