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23年ぶりに荒川水系の取水制限20% 雨少ない場合さらに強化も

7/21(金) 10:30配信

埼玉新聞

 国土交通省関東地方整備局や埼玉県、東京都などで構成する「荒川水系渇水調整協議会」は20日、さいたま市内で会合を開き、荒川上流の四つのダムで5日から実施している10%の取水制限を、21日午前9時から20%に引き上げることを決めた。整備局によると、荒川水系で20%の取水制限が行われるのは1994年以来23年ぶりとなるが、今のところ家庭での水道使用に影響はないという。

 整備局によると、1~6月の降雨量は3月を除いて平年を下回り、平年の60%程度となっている。7月の降水量も18日時点で平年の7割弱。荒川流域の四つのダムでは5日から10%の取水制限を実施したが、それ以降も雨の少ない状態が続き、四つのダムの貯水量の合計は20日午前0時現在で4529万トンで、平年の63%にとどまっている。

 ダム別では、二瀬ダム(秩父市)が平年の32%、滝沢ダム(同)が57%、浦山ダム(同)が68%、荒川貯水池(さいたま市、戸田市)が109%となっている。

 県によると、荒川流域の四つのダムの水は県全体の水道水の32%を供給している。取水制限により県営水道から57市町47団体への送水が平均で3%制限される予定。ただ、県全体の水道水の47%を供給する利根川流域の八つのダムの貯水量は20日午前0時現在で平年の101%を確保しているため、利根川水系の水や地下水などを活用することで家庭での水道使用に影響はないという。

 一方、農業用水については農家などが農業用水を調整するゲート操作の運用をきめ細かく行って節水し、農家にまんべんなく水が行き渡るよう工夫して作物への影響を最小限に抑える。県は20日付で各農林振興センターを通じて、市町村の土地改良区や水利組合などに節水を求める通知を改めて出した。

 今後も雨の少ない状況が続けば取水制限をさらに強化する可能性もあるとして、整備局や県は引き続き節水を呼び掛けている。

最終更新:7/21(金) 10:30
埼玉新聞