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女王アリがたくさん生めるのはなぜ? 琉大などが特殊遺伝子を発見

7/21(金) 14:50配信

沖縄タイムス

 琉球大学などの研究チームは20日、数十年にわたり体内で精子を貯蔵することができる女王アリの精子貯蔵器の中だけで働く特殊な遺伝子を特定したと発表した。女王アリが精子を貯蔵する仕組みが解明されれば、家畜やヒトの生殖技術に応用できる可能性もあるという。

 女王アリの寿命は長く、10年以上生きる種も多い。ふ化後間もなく交尾し、死ぬまでの数十年間、腹部にある「受精のう」と呼ばれる袋に精子を貯蔵して、産卵時に必要な数の精子のみを取り出し受精する。

 受精のうの中で、どのような遺伝子が活発に働いているかを調べたところ、他の器官にはなく、受精のうだけに存在する12個の遺伝子が見つかった。

 他の生物はこれらの遺伝子を持っておらず、精子の貯蔵に特化した女王アリだけが持つ遺伝子である可能性が高いという。今後、これらの特殊遺伝子が精子の生存にどのような影響を与えるか研究を進める。

 現在、ヒトの精子の保管は液体窒素で凍結する方法が使われている。研究の中心になった甲南大学理工学部の後藤彩子さんは「常温で保管できるようになれば、精子へのダメージが少なく、コストも抑えた新たな保存技術の開発につながる可能性がある」と話した。

最終更新:7/21(金) 14:50
沖縄タイムス