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心臓手術のスペシャリスト認定 琉大病院の医師2人「多くの患者、救いたい」

7/21(金) 15:00配信

沖縄タイムス

 琉球大学医学部付属病院に勤務する県出身の新垣涼子医師(38)と仲榮眞盛保医師(48)がこのほど、心臓血管外科専門医の資格を取得した。専門医の中で最も難易度の高い資格の一つで、ほぼ全ての心臓血管手術を執刀医としてこなせる技量を有する証しとなる。

 新垣医師は成人心臓外科領域で取得。同病院によると、女性で心臓血管外科専門医の資格取得は県内で初めてで、九州地区でも3人目の快挙。仲榮眞医師は末梢(まっしょう)血管領域での取得で、県内に31人いる心臓血管外科専門医の中で初めて。九州地区でも数人しかいないという。

 新垣医師は「外科医を目指す学生が少ない上に、外科は男社会のイメージが強く、女性の外科医は特に少ない。女性でも活躍できる分野であることを知ってもらい、学生に興味を持ってもらえれば」と話した。

 仲榮眞医師は「県内では生活習慣病などで手足の末端の血管が詰まり、血流が悪くなる動脈硬化性末梢血管疾患の患者が増加しており、専門医不足が懸念される。今後さらに症例を積み重ね、より適切な治療で多くの患者を救いたい」と話した。

 琉球大学大学院医学研究科の國吉幸男教授は「専門的な知識と技量がある専門医が2人誕生したことで、より良質な治療や手術後の管理などが可能になる。専門医不在を理由に県外で治療を受ける患者の負担軽減にもつながる」と期待した。

 心臓血管外科専門医の資格取得には、外科専門医認定試験に合格後、取得要件である高難度心臓血管外科手術を含めて多くの手術件数をこなし、さらに筆頭著者としての論文執筆などを経て受験資格を獲得した上で、筆記試験に合格する必要がある。2人は1月に取得した。

 心臓血管外科専門医は全国で2070人。5年ごとに更新があり、症例数をこなさなければ維持できないという。

最終更新:7/21(金) 15:00
沖縄タイムス