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中国ベンチャー市場「創業板」指数、創設以来の最低水準に

7/22(土) 7:10配信

ZUU online

中国ベンチャー市場の「創業板市場指数」が暴落した。1700ポイントを大きく割り込み、市場創設以来の最低に落ち込んだ。その原因について、ニュースサイト今日頭条が分析記事を載せている。果たしてこれは一時的な現象だろうか。

■創業板市場とは?

創業版市場について、ネット辞書の解説は、二板市場(Second-board Marcket)ともいい、主板市場(Main-board Marcket)とは異なり、当面の間、主板市場に上場する方法のない、創業型企業、中小企業、高い技術を持つ企業などに、融資と発展、成長を促すための証券交易市場となっている。東証マザーズに近いものだろう。2012年5月、深セン株式市場に開設され、取引が始まった。

先週、上海市場の流動性の高い代表50銘柄指数“上証50”は3.12%上昇した。これに対し創業板指数は4,9%も下落した。ここ1年で最大の下落幅である。多くの企業で業績が大幅下降、あるいは巨額欠損を出し、疑惑の噂もある。創業板市場に対する信用危機を引き起こしかねず、その未来に対して一定の考慮と検証が必要だ。市場関係者は以下の要因を上げている。

■業績低下と流動性不足

まず業績低下である。2017年の中間決算において、業績という地雷があちこちで爆発している。中間決算を発表した1090社中、76社が欠損を継続し、66社が初の欠損を計上した。210社は損失額は縮小させた。

しかしこの結果を受けて、90%以上の銘柄で、株価が10%以上落ち込んだ。株価に業績がストレートに連動している。また108社が業績見通しの修正を行い、38社が下方修正だった。

例えば「青龍管業」という会社は当初、上半期の利益を914万元~943万元としていたが、実際には4270元~4295万元の欠損だったと発表した。翌日同社の株は売りが殺到し、たちまち取引停止となった。

次に流動性の不足だ。創業板市場は“二級市場”であり、資金の流入が限られている。多くの銘柄の取引量は、1日5000万元以下である。流動性の不足は明らかだ。中国証券報の記者は、投資家は持株の取引額に注目しているという。5000万元、または1%以上の取引量が必要だ。それをクリアーできず、おまけに業績も悪いとなれば、いったん創業板から逃避した資金は戻ってこない。投資家の意見に耳を傾け、取引活発化に向けた策を講じ、新規の投資を促進しなければならない。

■監督管理の強化

そして管理強化と制度の改善が必要である。証券監督管理委員会の副主席は、市場規範が保たれ、風評被害の防止に努め、市場の積極的な変化を促すべきと指摘した。2016年3月以降、上海と深センの“主板市場”は値動きは穏当で、値幅も小さくなっている。市場環境の明朗化、浄化に努め、投機を抑制し、投資へと価値観を徐々に転換させることができている。これに学ぶのである。

また制度の変更によって、今の危機をしのぐことも考えねばならない。例えば7月15日までに上期の決算を発表する規則があったため、業績低迷を予感した投資家は、発表の前から売り浴びせることになった。四半期毎に、上下方修正をすることのない弊害だ。また優良企業は時間をおかず主板市場へと送り、モチベーションを高めることを考えた方がよさそうだ。

しかしこれらは証券業界の仲間内の話に過ぎない。実際に大きく成長したベンチャーは、あまり創業板をあてにしていないフシがある。彼らは、A輪融資、B輪融資、C輪融資などと次々と融資団を組み、金融機関以外からも幅広く資金を集めている。滴々出行、Ofo、摩拜単車など、みなこれを使って大きく成長した。創業板市場の存在価値は、この方面からも問われているようである。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)

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最終更新:7/22(土) 7:10
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