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【山形】日大山形、天敵にリベンジし4年ぶり決勝

7/23(日) 8:04配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権山形大会 ▽準決勝 日大山形5-4酒田南(22日・荘銀・日新)

 山形準決勝は、日大山形が酒田南に5―4で勝利。3年連続で夏に敗れていた天敵にリベンジし、4年ぶりの決勝(23日)進出を決めた。5月に左肘手術を受けた中西翔(つばさ)投手(3年)が今大会初登板し、好救援した。山形中央は山形城西に5回コールドで圧勝し、2年連続で決勝に進んだ。福島決勝では、いわき光洋が“絶対王者”聖光学院に惜しくもサヨナラ負けを喫した。岩手決勝、秋田準決勝は雨天順延となった。

 故障前に比べ、球速は10キロ以上落ちた。球場のスピード表示は115、6キロ程度。それでも日大山形・中西は自信を持って、金属3片が埋め込まれた左腕を振った。「準決勝あたりで投げると思っていた。強いチームを抑えれば、自分への信頼が増す」

 今大会初登板は、勝負所だった。6回、先発の近藤皓介(2年)が同点3ランを浴び、なおも2死一塁のピンチ。2番手の中西はスライダーやカットボール、チェンジアップを駆使し、踏みとどまった。3回1/3を被安打3、無失点の好リリーフ。「元々、速球派じゃない。変化球を打たせる自分の投球を貫けば、抑えられる」。苦しい時には、帽子のつばの裏に書かれた『平常心』の文字を見つめた。

 奇跡の復活だ。5月3日の練習試合中に、左肘が悲鳴を上げた。「左肘頭骨の疲労骨折」と診断され、仙台市の病院で手術。全治6か月と診断され、夏は絶望…のはずだった。「先生から大学に向けて治療した方がいい、と言われた。でも、甲子園に行くために日大山形に来たので」。東京出身の左腕は、7月中の復帰に挑戦。最初はスライダーの握りで投げても、怖くて腕をひねることはできなかったが、医師と相談しながら、6月末に投球再開。7月に入ると練習試合で1、2、4イニングと投球回数を徐々に延ばし、開幕直前に背番号19をものにした。

 日大山形は3年連続で、夏は酒田南に敗れていたが、この日は9回、鹿野佑太遊撃手(3年)の右前適時打で振り切り決勝進出。「中西はよく断ち切った。力のあるチームになればなるほど、真価を発揮する」。荒木準也監督も最大限の賛辞を送った。(須貝 徹)

最終更新:7/23(日) 8:28
スポーツ報知