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【福島】聖光学院サヨナラで甲子園連続出場記録「11」に更新

7/23(日) 8:05配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権福島大会 ▽決勝 聖光学院5x―4いわき光洋(22日・県営あづま)

 決勝で、聖光学院がいわき光洋に5―4でサヨナラ勝ちし、自らが保持する戦後の夏の甲子園連続出場記録を「11」に更新、通算14度目とした。3回に2番・松本聖也左翼手(3年)の中前安打で先制。その後、相手に2度、追いつかれる苦しい展開だったが、9回1死満塁から渡辺拓路中堅手(3年)が中越えのサヨナラ適時打。底力を見せつけた福島王者は、チームスローガンの「他喜力」を胸に悲願の日本一に挑む。

 これが絶対王者の貫禄だ。9回1死満塁。聖光学院・渡辺の打球が相手中堅の頭上を大きく越えると、ナインは絶叫しながらベンチを飛び出した。「打った瞬間に勝ったと思った」という中越えのサヨナラ適時打。本塁を踏んだ柳沼楽人一塁手(3年)を中心に20人の歓喜の輪が広がった。劇的な結末で、夏の地方大会連覇記録を「11」に伸ばし、斎藤智也監督(54)は「よく耐えてくれた。一筋縄ではいかなかったがうれしい」とたたえた。

 「他喜力」で勝ち取った。春の東北大会は2回戦で昨秋に続いて仙台育英(宮城)に1―3で敗れた。主将の座を、先発争いが激しい大平悠斗三塁手(3年)から仁平勇汰右翼手(3年)に代えて出直しを図った。福島大会前には、大平がチームスローガンとして「支えてくれるみんなを喜ばせることを考えていこう」という意味を込めた「他喜力」を提案。大会のベンチ内のホワイトボードにも記し、全部員の結束を促した。

 決勝でも、準々決勝で本塁打を放った瀬川航騎遊撃手(3年)が犠打をするなど、勝つためのプレーを実践。春の県大会決勝で18―3と圧勝した相手に2度、追いつかれる苦しい展開だったが、柳沼は「チャンスを作ろうと思った」と7回1死は四球、9回1死は右中間への二塁打で出塁。いずれも本塁に生還し、「つなぐ意識で点が取れた」と胸を張った。

 3年生が入学した当初、グラウンド整備が雑で、寮の部屋も汚れが目立ち、監督から「最低、最悪の世代だ」と頻繁に怒られた。その中で「戦わずして勝つな」など、格言をまとめた紙を練習後に毎日読み、人間力を高め、“帝王学”を身につけていった。閉会式が終わった球場で11度、胴上げされた斎藤監督は「もう1ランク上げて甲子園に行きたい」と決意。成長したナインとともに日本一の野望をかなえる。(遠藤 洋之)

最終更新:7/23(日) 8:54
スポーツ報知