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【北北海道】滝川西、延長10回細矢の決勝ソロで19年ぶり甲子園

7/23(日) 8:03配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権北北海道大会 ▽決勝 滝川西3―2白樺学園=延長10回=(22日・旭川スタルヒン)

 決勝で、滝川西が延長10回の末、白樺学園に3―2で競り勝ち、19年ぶり3度目の優勝を飾った。同点で迎えた延長10回に8番・細矢翔平捕手(3年)が決勝ソロ本塁打を放ち、投げてはエース右腕・鈴木愛斗(3年)が10回6安打2失点に抑える力投で踏ん張った。昨夏の決勝でクラークに敗れた。前回優勝した1998年と同様、前年準優勝の悔しさをバネに聖地への切符をつかんだドラマを再現した。

 10回2死。最後の打者を左飛に打ち取ると、エース・鈴木が雄たけびを上げ、ナインが一斉にマウンドへ駆け寄った。何度も体をぶつけ合い、喜びを表した。小野寺大樹監督(41)は「この素晴らしい子どもたちと野球ができて幸せです」と感無量の表情だ。

 神がかっていた。1点ビハインドの8回2死。小野寺監督は「直感です」と代打・古川侑季(3年)を送った。粘った8球目。古川が放った打球は風に乗り、左翼芝生席へ。「まさか入るとは」。本人も驚く高校初本塁打が、望みをつなぐ同点アーチとなった。

 まだ終わらない。延長10回。今度は先頭の8番・細矢が低めの直球を強振。「手応えはなかった」と、左翼後方に上がった飛球はまたも風に乗り、スタンドイン。今大会無安打だった男の初安打が決勝ソロに。「大切な所で打てて良かった」と、表情を緩めた。

 19年前の夏―。あの日も同じ光景が広がったのかもしれない。今の選手たちが生まれる前の1997年夏。北大会決勝で旭川大高に9回2死から大逆転負けを喫した。あと一歩で甲子園の道を絶たれたが、翌98年は悔しさを糧に大会を制した。そして、現メンバーも昨夏決勝でクラークに惜敗。鈴木は「その話を聞いてたから1年間、全員で頑張って来れた」と同じドラマを再現するつもりだった。

 今大会前から19年前の夏の甲子園にエースとして出場した天野竜也さん(36)が臨時コーチとして練習を指導。鈴木は夏の戦い方を一から教わり、今春からは97、98年で野球部長だった柴尾尚文さんも同校教頭に着任した。小野寺監督も「教頭から『任せておけ』と言っていただき頼もしかった」と、前回優勝したメンバー総出でバックアップを受けてきた。

 「昨年まで甲子園と言っても現実味がない中でやってきた」と堀田将人主将は振り返る。だが、昨夏の準優勝という経験があったからこそ、意識の高い練習ができてきた。滝川西は甲子園で未勝利だ。堀田は「まずは1勝を目指したい」。滝川西の3度目の挑戦は、ここから始まる。(清藤 駿太)

最終更新:7/23(日) 8:23
スポーツ報知

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