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日本は「祝日過多社会」? 私たちが有休を消化できない原因はここにある

7/22(土) 7:10配信

BuzzFeed Japan

実は、日本は祝日が他国に比べて多いことをご存知だろうか。全部で16日。一方で、いっこうに有休を消化できず、長時間労働に悩まされているのが、この国の私たち。一体、どうすれば良いのか。「休みを考えることは、働き方を考えること」と話す専門家に、話を聞いた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

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祝日過多は時代遅れ?

「本来、休暇は働き方に合わせてフレキシブルに休むのがふさわしいもので、強制的に休まされるべきものではありません」

BuzzFeed Newsの取材にそう語るのは、日本の現状を「祝日過多社会」と呼ぶ、ニッセイ基礎研究所主任研究員の土堤内昭雄さんだ。

「休み方と働き方の問題は裏表になっています。いまのような休み方を変えていかないと、長時間労働だってなくならない」

言葉に力を込める土堤内さんと一緒に、休みについて考えてみよう。

そもそも日本の祝日を定めているのは「国民の祝日に関する法律」だ。その目的には、こんなことが書かれている。

「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける」

1948年の制定時は計9日だった祝日は、「海の日」(1995年)や「山の日」(2016年)などが次々と「祝日入り」したことで、計16日にまで拡大した。

データブック国際労働比較(労働政策研究・研修機構、2017年)によると、これはイギリスの8日、アメリカやドイツの10日、フランスの11日、イタリアの13日など、先進国の中でも多い。その現状を、土堤内さんはこう批判する。

「本来国民がみんなで休んで祝おう、というものが、どこかで国民を休ませる日にすり替わってしまったのではないでしょうか」

「本来、休みは個人が主体的に休むべきもの。お上が一斉に休ませるいまの状態は時代にあっていません。働く側が自分の都合に合わせてマネジメントできなくなってしまう」

時代にあっていないーー。土堤内さんがその理由にあげるのが、社会の「成熟化」だ。サービス業などの第三次産業が本流となった現代の日本では、そもそも働き方が多様化しており、「24時間365日、常に誰かが働いている状況がある」という。

そうした社会において、もはや「一斉に休む」ことは現状にそぐうものではない、ということだ。経済産業省や経団連主導で今年2月に始まった、毎月末の金曜日の15時退社を推奨する「プレミアムフライデー」の失敗もこうした現状にある、と土堤内さんは見る。

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最終更新:7/22(土) 7:10
BuzzFeed Japan