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今朝、踏切で待っていたらN700系新幹線が! 全国でここだけの風景、その事情とは

7/22(土) 10:10配信

乗りものニュース

浜松工場への途中、1か所だけ

 踏切で待っていたら、現れたのは白い16両編成のN700系新幹線――。2017年7月22日(土)の朝、そんな珍しい光景が見られました。

【写真】踏切×「ドクターイエロー」の超レア風景!

「のぞみ」「ひかり」「こだま」として、東海道・山陽新幹線を走るN700系新幹線。それが自走して通過する踏切が全国で1か所だけ、静岡県浜松市に存在します。

 東京駅と新大阪駅を結ぶ東海道新幹線の「本線」と、車両の検査や整備を行うJR東海・浜松工場を結ぶ“引き込み線”の途中に踏切が1か所あり、浜松工場へ出入りするN700系や700系といった東海道・山陽新幹線を走る新幹線車両が時折、そこを通過するのです。

 この日、浜松工場では一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」が開催され、そのイベント見学ツアー参加者を乗せた特別列車が朝、東海道新幹線の本線から直接、浜松工場へ向かうにあたって踏切を通過。乗客たちは「N700系新幹線に乗って踏切を通過する」というレアな体験を楽しみました。

 新幹線と在来線を直通できるようにした「ミニ新幹線」の車両が通過する踏切は、ミニ新幹線である山形・秋田新幹線の、最高速度が130km/hである在来線区間に存在します。しかし「ミニ」ではない、「フル規格新幹線」の車両が自走して踏切を通過するのは、全国にこの浜松工場への引き込み線だけです。

 列車が200km/h以上の高速で通過するフル規格新幹線の本線に踏切があったら危険ですが、ここは引き込み線であるため、スピードは低速。安全面の心配はありません。

 JR東海・浜松工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」は、7月22日(土)と23日(日)の10時から15時まで開催(入場は14時30分まで)。切り離された新幹線車両など普段は見られない工場の風景ほか、導入されたばかりである新幹線車両の“顔”を研ぐロボット、923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」などを見ることが可能です。入場は無料で、浜松駅からシャトルバスも運行されます。

恵 知仁(鉄道ライター)