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さいたま最古の酒蔵・内木酒造店舗など県内4件、国登録文化財指定へ

7/22(土) 10:30配信

埼玉新聞

 国の文化審議会(馬渕明子会長)は21日、埼玉県さいたま市桜区西堀の「内木酒造店舗兼主屋、同離れ」、同市岩槻区古ケ場の「加藤家住宅主屋」、飯能市仲町の「飯能織物協同組合事務所棟」の計4件を登録有形文化財(建造物)に登録するよう松野博一文部科学相に答申した。後日行われる官報告示を経て、答申通り登録される。県内の登録有形文化財(建造物)の登録は、熊谷市妻沼の妻沼聖天山の歓喜院(かんぎいん)籠堂(こもりどう)など建造物9件に続き、計172件になる。

 県生涯学習文化財課によると、内木酒造は1775年創業で、さいたま市内最古の酒蔵とされる。木造2階建ての店舗兼主屋は1873年に建てられ、重厚な構えを持つ明治初期の商家。離れは木造平屋建てで、店舗兼主屋の南東に位置する。天井と鴨居(かもい)との間の開口部である欄間(らんま)は彫刻に凝ったデザイン。近代に建設された大型の店舗兼用住宅で、質の高さと歴史的な価値を兼ね備えている。

 加藤家住宅は木造2階建てで、1859年ごろに築造。内部は東半分を土間とし、土間沿いの一室である仏間には、富裕商人などを狙った幕末の打ち壊しに備えて設置したとされる格子戸が残る。当時の古ケ場村の組頭を務めた旧家とされる加藤家は幕末の大型農家で、さいたま市内に残る近世住宅として貴重。

 飯能織物協同組合事務所棟は、木造2階建てで1922年に築造。飯能市域の主産業の一つだった織物業に関わる同業組合の事務所として建設された。施行には地元業者が携わったという。洋風のデザインでまとめる一方、屋根にはシャチホコの棟飾りが付けられ、和洋折衷となっている。飯能の経済を支えた織物業の組合事務所として貴重で、細部意匠にも優れた特色を示している。

最終更新:7/22(土) 10:30
埼玉新聞