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働きづめの妻に休日を! 週末の「家庭内長時間労働」をなくすには

7/22(土) 17:00配信

BuzzFeed Japan

興味深い調査がある。東京大学社会科学研究所准教授の鈴木富美子さんが論文で、休日に夫婦の間で「休み格差」があることを明らかにしたのだ。これは「家庭外長時間労働」の陰にある、「家庭内長時間労働」のお話ーー。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

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調査によると、夫婦の就労の有無にかかわらず休日は、妻は夫よりも5時間近く「総労働時間」が長く、夫は妻よりも3~4時間ほど「自由時間」が長い。「休日くらいゆっくりしたい」とゴロゴロする夫の横で、料理や掃除に明け暮れる妻の姿が目に浮かぶようだ。

夫が1時間でも家事・育児をすれば、そのぶん妻の労働時間が減って自由時間が増え、夫婦間の休みバランスが取れるはずなのだが、そうはならない。なぜ?

週末の家事は「プレイ」

会社員の女性(37)は、銀行員の夫(38)が土曜日に発する「昼ごはん何にする?」の一言に、殺意を覚える。

共働きで、2歳の息子がいる。女性はフルタイム勤務だ。平日は保育園の迎え時間に滑りこむため、スーパーに寄る余裕すらない。週末に作り置きしていたおかずや毎週月曜に届く宅配食材は、金曜日には底をつく。

つまり土曜午前は、冷蔵庫の食料が1週間でもっとも枯渇しているのだ。

夫の「何にする?」は、字面では主体的に作ってくれるようにも、外食を勧めているようにもとれる。だが実際は「君は僕に何を作ってくれるつもりなの?」というニュアンスだ。調理におけるクリエイティブ能力が試されている、と女性は捉えている。

「そう言われると、私も仕事の習性からか期待に応えなきゃと思ってしまって。冷蔵庫を漁ったり慌てて買い物に行ったりと『土曜ランチプロジェクト』に必死になってしまいます。その間、夫はゆっくり新聞を読んでいてムカつきますね」

材料がないから作れない、と投げ出すこともできる。作ってよ、と丸投げしたっていい。でも計画性や応用性がないと思われるのは嫌だ。平日の夜は子どものために夕食を作っているのに、帰りが遅い夫はその頑張りを見ていない。夫に見せるための「家事プレイ」に意地になってしまう。

「あえて夫がいるときに掃除機をかけて大変さをアピールする、というママ友もいます。夫に家事をしてほしい、と言いたいだけなのに、逆効果になってしまっているかもしれません」

夫を意識して家事をする妻と、そんな妻の努力に任せきりの夫。週末に、妻のほうが夫より5時間も長く家事や育児をしているのは、たまった家事を片付ける物理的な時間だけでなく、こうした意識も関係しているのかもしれない。

その結果が「家庭内長時間労働」という現実だ。BuzzFeed Newsは、明治大学教授(社会学)の藤田結子さんとともに「家庭内長時間労働」がなぜ改善されないのかを考えた。

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最終更新:7/22(土) 17:00
BuzzFeed Japan