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白山麓をシャクヤクの里に 特産振興会、耕作放棄地を活用

7/22(土) 2:31配信

北國新聞社

 水稲以外の栽培農家でつくる白山麓特産振興会(白山市)は、過疎高齢化で増える山麓の耕作放棄地を活用し、シャクヤクを栽培する活動に乗り出した。植栽は3カ年計画で、1年目の今年は10月に吉野谷地区の休耕田などで212株を植える。地域住民とともに栽培地を徐々に増やし、白山麓を「シャクヤクの里」として発信してにぎわい創出につなげる。

 計画では、会員と住民が一緒に花を育てて「シャクヤク園」を造成し、将来的には観賞会などのイベントを開催する。イベント時には集客力を高めるため来場者に切り花を無料配布することも検討する。

 シャクヤクはボタン科の多年草で、5、6月に開花する。振興会によると、水を小まめに与えなくても育ち、耐寒性が強く、雪の多い山麓での栽培に適している点に注目した。花は枯れても地中の株は成長を続けて年々増殖するといい、サルやイノシシの餌になることもないという。

 多くの人の目に触れる場所を栽培地にしようと、振興会は吉野谷地区の住民と相談し、初年は市の観光施設「吉野工芸の里」内にある国指定天然記念物「御(お)仏(ぼ)供(く)杉」近くの休耕田約270平方メートルと付近の畑の空きスペースを選定した。秋に白、赤、ピンクなどの花を咲かせる21種の株を植える。

 「シャクヤクの里」づくりは小村茂会長(69)の長年の夢で、振興会は昨秋から、同市尾口地区の耕作放棄地で約200株の試験栽培に取り組んだ。今年5、6月には色とりどりの花が咲き、手応えをつかんだ。今後は栽培エリアを広げながら、住民主体の活動として継続性を持たせたい考えだ。市民ボランティアも募る。

 5月には日本一のシャクヤク産地である長野県中野市を視察したという小村会長は「シャクヤクはエレガントで、山麓に明るい雰囲気を漂わせる。栽培を住民の生きがいにつなげ、いずれは切り花を特産品にしたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/22(土) 2:31
北國新聞社