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「就航地拡大より羽田の増便目指す」ニュージーランド航空、ペリエ支社長に聞く

7/23(日) 19:43配信

Aviation Wire

 1980年に日本へ就航したニュージーランド航空(ANZ/NZ)が7月21日、羽田空港への乗り入れを開始した。3月26日からの夏ダイヤではオークランド-成田線を1日1往復運航しているが、これにオークランド-羽田線が週3往復で加わり、同社のニュージーランドと日本を結ぶ路線は週10往復になった。

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 10月29日に始まる冬ダイヤでは、オークランド-関西線も週3往復で加わる。同路線は2013年10月に運休して以来3年ぶりとなる2016年11月に、季節便として再開した。

 羽田線の運航スケジュールは、羽田行きNZ91便が水曜と金曜、日曜発、オークランド行きNZ92便が月曜と木曜、土曜発となる。NZ91便はオークランドを午後2時50分に出発して、羽田には午後11時着。NZ92便は羽田を午前1時に出発し、午後2時40分にオークランドへ到着する。

 冬ダイヤでは運航日は変わらないものの、羽田着が早朝、羽田発が午後10時すぎになる運航スケジュールに変更。羽田行きNZ91便は、オークランドを午後11時5分に出発し、翌日午前5時55分に羽田へ着く。オークランド行きNZ92便は、午後10時5分に羽田を出発し、翌日午後0時40分にオークランドへ到着する。

 機材はボーイング787-9型機で、座席数は3クラス302席(ビジネス18席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー263席)。ビジネスクラスは、フルフラットシートを斜めに配置するヘリンボーン配列、プレミアムエコノミーは1列あたり2席-3席-2席配列で、エコノミーのうち14列は、横一列3座席が平らなソファになるシート「スカイカウチ」となる。

 また、多客期の12月8日から2018年3月24日までは、機材を大型化。ボーイング777-200ER型機(3クラス312席:ビジネス26席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー246席)を投入する。

 ニュージーランド航空のクロヴィス・ペリエ日本・韓国地区支社長に、日本路線の展開について聞いた。

── 羽田線開設で、今後どういった客層を広げていきたいか。

ペリエ支社長:同じオセアニアでも、ニュージーランドは観光がメインである点が、豪州との違いだ。われわれはフルサービス航空会社(FSC)の中では、観光にフォーカスした珍しい航空会社と言える。

 観光に注力しているが、ニュージーランドは5月にTPP(環太平洋連携協定)の締結を閣議決定しており、ビジネス需要も取り込みたい。

 もう一つは(留学や修学旅行など)エデュケーションの需要だ。今日のお客様にも制服を着た学生の方がいらっしゃるが、学校向けの商品開発も進めていく。

 そして、羽田は(同じスターアライアンスに加盟している)全日本空輸(ANA/NH)の豊富な国内線と接続できる。冬ダイヤからは羽田発が午後10時5分、羽田着が午前5時55分と、同日に国内線との乗り継ぎが可能になる。地方からの需要を取り込む上で、ANAとの連携は重要だ。

 羽田着が午後11時となる現状の運航スケジュールでは、東京都や神奈川県の方は羽田から鉄道やバスを使えるが、そのほかの地域は帰宅が難しい場合がある。冬ダイヤでは利便性を向上させたい。

── 羽田線の目標ロードファクターは。

ペリエ支社長:平均80%を目指すが、イールド(収益)とのバランスが重要だ。安売りをしてロードファクターが高くなっても意味がない。

── 季節運航の関西線を含め、日本の他路線の現状はどうなっているか。

ペリエ支社長:関西線は昨年11月に就航して、3月までの「ファーストシーズン」はまあまあだった。すぐに運休するようなやり方はせず、ロングタームのプランとして進めていく。

 関西線にとって「セカンドシーズン」となる今年は、もっとよくしていきたい。

 成田線はわれわれの中核路線だ。旅行会社の商品も、成田線のものが中心だ。しかし、羽田線の商品を各社が作り始めており、今後は充実してくるだろう。

── 日本での新規就航や増便、機材変更はどうしていきたいか。

ペリエ支社長:フリークエンシー(頻度)が大事だ。就航地を増やすよりも、羽田線のデイリー化や関西線の通年運航による多頻度化を目指す。羽田線や関西線のデイリー化で、日本路線を拡大していきたい。

 機材については、例えば777-300ER(3クラス342席:ビジネス44席、プレミアムエコノミー54席、エコノミー244席)は、商用渡航が多いロサンゼルス線などに投入している。一方、日本への投入している787-9は、観光需要に合ったコンフィギュレーションになっている。需給バランスを見て検討していく。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでには、より便利なスケジュールを目指したい。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:7/23(日) 19:43
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