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BiSH、7000人の清掃員と迎えた“約束”の幕張ワンマン

7/23(日) 1:55配信

音楽ナタリー

BiSHが昨日7月22日に千葉・幕張イベントホールで全国ツアー「NEVERMiND TOUR RELOADED」の最終公演「BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL“REVOLUTiONS“」を開催した。

【写真】BiSH(他76枚)

このライブは、4月1日の岩手・宮古KLUB COUNTERACTION公演を皮切りに全国20カ所を回るツアーのファイナルにして、BiSHにとって自身最大規模の幕張イベントホールを舞台に行われたワンマンライブ。彼女たちが3月に東京・Zepp Tokyoにて本公演の開催を告知した際、「幕張メッセを最高の1日にすることをプロミスします!」と決意表明していたこの日のライブには、全国から約7000人の清掃員(BiSHファンの総称)が集結した。

オープニングムービーが流されたあと、ステージにアイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dが登場。6人は1曲目に普段は佳境で演奏されることの多い人気曲「オーケストラ」でライブの口火を切り、ハシヤスメが「BiSHと一緒に、番狂わせ始めようぜ!」と声を上げて2曲目「社会のルール」へとつなげた。

昨年5月にメジャーデビューを飾ったハードコアパンクチューン「DEADMAN」で激しいパフォーマンスと共に耳をつんざくようなスクリームを聴かせたかと思えば、最新ミニアルバム「GiANT KiLLERS」の収録曲「Marionette」を無表情に近いクールな様子で歌い踊った彼女たち。それぞれの自己紹介のあと、「まだまだBiSHと一緒に踊りましょう!」と呼びかけたモモコによる作詞曲「DA DANCE!!」でフロアを踊らせたほか、アイナのハスキーな歌声がイントロで存在感を放つ「Nothing.」などを次々に披露していく。

清掃員が勝手知ったる様子で声援を送った「スパーク」「サラバかな」という初期ナンバーのあと、「ALL YOU NEED IS LOVE」では清掃員同士が肩を組んで合唱。場内の一体感が高まった同曲のあと、ライブはこの日2回目のMCコーナーへ。まずハシヤスメが「私が何か言ったらみんながイエー!って」と幕張イベントホールでコール&レスポンスをしたいと明かす。清掃員がまだコール&レスポンスの準備に入っていないハシヤスメの何気ない発言にも「イエー!」と声を上げた。困った表情のハシヤスメを見てリンリンが笑い転げるというひと幕もありつつ、チッチは「これが7000人の歓声だよ!」と感慨深く場内を見渡した。

本ツアーでのエピソードが回想された際、移動中の車内で眠るアユニが肩にもたれかかってきたと話すハシヤスメは、アユニを見て「私のこと好きでしょ?」と発言。それに対して「好きじゃない。むしろ嫌い」と真顔で答えたアユニは、ふくれっ面のハシヤスメを横目に「こいつがふて腐れると面倒くせえから私がMCします!」と意気込んだ。その後アユニの舵取りでメンバーがトークする中、ハシヤスメが何かを発言するたびに「クソメガネ」「一生独身」とどこからかハシヤスメをディスる発言を繰り返す声が。アユニに「リンリンさ、私の話したあとに何か言ってるよね?」と問い詰められた“無口担当”のリンリンは、突然固まったように動かなくなってしまう。ハシヤスメは芝居じみた様子で動かぬリンリンの髪をかき上げてピアスの穴を指指して「いいなあ私にも穴、欲しいなあ」とコメント。大ぶりなリアクションを交えながら自分の鼻に指を当てて「あった、鼻の穴!」と叫んだ彼女に対して、すかさずアユニが「うるせえんだよ! この鼻の穴モンスターが!」と一喝して「MONSTERS」へとつなげた。

火柱が吹き上がるという激しい演出の「MONSTERS」に続き、彼女たちは高速フォークメタルチューン「OTNK」や、「beautifulさ」を披露。最新作のタイトル曲「GiANT KiLLERS」では場内に7000人の清掃員による盛大なシンガロングが鳴り響き、「BiSH-星が瞬く夜に-」が本編のラストを飾った。

アンコールの声に再びステージにそろった6人で「BUDOKANかもしくはTAMANEGI」を歌唱したあと、アユニが「今から少し、BiSHについてお話させてください」と語り始めた。彼女は時折、声を詰まらせながら新メンバーとして約1年、BiSHで活動をしてきたことで成長できたことや、スタッフ、メンバー、ファンへの感謝などを述べる。ざわつく場内を見渡しながら「今、私がBiSHとして過ごしている時間はこれから先、自分の人生の中で一番特別なものになると信じています」と熱い思いを吐露し、「これからもみんなの生きがいだと思ってもらえるようにがんばっていきたいです」と結んだ。

続けてリンリンは加入から涙が突然流れるような日々を過ごしながらも、メンバー、スタッフ、清掃員のおかげでこの日を迎えられたことを話し、「BiSHに入って過去の自分をバカにできる快感を知りました。今日も大成功だったけど、明日からは“今日の幕張に立っているBiSH”を見下せるようになりたい」と気丈な発言をして清掃員から拍手を受けた。ハシヤスメは10年ほど芸能界に憧れを持っていたが日の目を見る機会がなく、芸能界への夢をあきらめかけていたところでBiSHオーディションを経て加入できたという。「この6人でいられることが奇跡だし、ここはゴールではなく通過点。いろいろな壁を乗り越えなきゃいけないけど、全員でBiSHと共にこれからも青春していきましょう!」と展望を語った。

アイナはBiSHメンバーへの愛を述べつつ、「私をアイナ・ジ・エンドにしてくれた渡辺さん、松隈さんに向けて今ここで言わせて下さい。本当にありがとうございます」とプロデューサーの渡辺淳之介、楽曲を手がける松隈ケンタへの気持ちを表明。さらに「ここで止まりたくないんです。今の音楽業界で圧倒的な存在になりたいんです。行けるところまで一緒に行ってください」と涙ながらに訴えた。モモコは初期メンバーとして活動してきたこれまでを振り返り、忘れられない日として2015年5月末の東京・中野heavy sick ZEROで行ったBiSHの初ワンマンライブを挙げる。当時4人編成でキャパ80人の会場でステージに立った日を振り返りつつ、「ライブを観るのと上に立つのは全然違うことでした。スキルが足りなくてここにいてもいいものかと泣きながら家に帰りました。BiSHから逃げたいと思うこともあったけど、BiSHが好きという気持ちが誰にも負けないくらい強かったから食らいついていこうと思えました。あの日、逃げなくてよかった。私はあの日より強くなっているし、あの頃と変わらずBiSHが大好きです」と話した。

最後にチッチは「このツアーファイナルはBiSHチームの愛の結晶だと思っています。BiSHが誰かの生きる理由や毎日の憂鬱を吹き飛ばす味方になれていたとしたら、そういう仕事ができて幸せです。これからもこの6人でこの最高の音楽を届けていきたいです」とコメント。そして「ここ幕張メッセにこの6人で約束を果たしに来ました。でもBiSHはまだまだ止まりません。最高のその先に行くことを、約束します」と話し、メンバー全員で「プロミスザスター」を情感たっぷりに披露。場内には星型のカードがひらひらと舞い落ち、楽曲の世界観を彩っていた。

ラストに届けられたのは「生きててよかったというのなら」。スクリーンにはグループから脱退したハグ・ミィ、ユカコラブデラックスを含むメンバーの名前、さらにBiSHの活動に携わった大勢のスタッフや関係者の名前が次々に投影された。6人は同曲を歌いながらステージの奥へと去っていき、BiSH史上最大規模のワンマンライブを大成功のうちに締めくくった。

なお終演後、8月23日に東京・Zepp Tokyoでライブイベント「TOKYO BiSH SHiNE3」が行われることが発表された。チケットぴあでは本日7月23日12:00~18:00に“どうしても入場したい人”向けの有料チケットが販売される。販売数が会場のキャパシティに満たなかった場合は、ライブ当日に無料の入場整理券が配られる。

BiSH「BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL“REVOLUTiONS“」
2017年7月22日 幕張イベントホール セットリスト
01. オーケストラ
02. 社会のルール
03. DEADMAN
04. Marionette
05. ウォント
06. 本当本気
07. DA DANCE!!
08. ヒーローワナビー
09. VOMiT SONG
10. Nothing.
11. スパーク
12. サラバかな
13. ALL YOU NEED IS LOVE
14. MONSTERS
15. OTNK
16. beautifulさ
17. GiANT KiLLERS
18. BiSH-星が瞬く夜に-
<アンコール>
19. BUDOKANかもしくはTAMANEGI
20. プロミスザスター
21. 生きててよかったというのなら

BiSH「TOKYO BiSH SHiNE3」
2017年8月23日(水)東京都 Zepp Tokyo

最終更新:7/23(日) 1:55
音楽ナタリー