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全国高校野球静岡大会4回戦 清水庵原球場(22日)

7/23(日) 8:12配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 ■常葉大菊川強打、8強 

 ▽4回戦(清水庵原第1試合)

 東海大翔洋

 000001020―3

 00110202×―6

 常葉大菊川

 ▽三塁打 真城(東)

 ▽二塁打 奈良間、山本(常)

 ▽暴投 漢人(常)

 ▽試合時間 2時間13分

 【評】常葉大菊川が強打で東海大翔洋の追い上げを振り切った。

 常葉大菊川は三回、藤原の右前打で先制。六回に2点を追加し、1点差とされた八回は山本、伊藤の適時打で再び突き放した。先発の漢人は4試合連続完投。制球良く投げて要所を締めた。

 東海大翔洋は6盗塁と機動力を生かして再三得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。

 

 ■14安打、第1シード撃破

 春の県大会優勝投手に14安打を浴びせた。勝負どころで威力を発揮した常葉大菊川の強力打線が、第1シードの東海大翔洋をのみ込んだ。

 1点差に追い上げられた八回に真骨頂を見せた。先頭の榛村が中前打で出塁し、犠打で1死二塁。打席に立った山本は「(東海大翔洋の)飯沢君はいい投手。とにかく食らい付こう」と、変化球をしぶとく右中間に運んだ。伊藤も中前に適時打を放ち、4安打で2点。翔洋の追い上げムードをバットでねじ伏せた。これで1回戦から4試合連続の2桁安打だ。

 貴重な追加点の裏で堅守も光った。2点を返された八回表。2死一塁から相手打者の放った一、二塁間の当たりを二塁手藤原が好捕し、翔洋の反撃を食い止めた。守りの要の主将は「守備ができてこそフルスイングができる」と胸を張る。

 高橋監督は「この試合がポイントだった。これで(勢いに)乗ってくれれば」と期待を込める。大きな山を乗り越えた昨夏覇者が、2年連続の甲子園出場に照準を合わせた。



 ■東海大翔洋 因縁の相手に苦杯

 昨夏の準々決勝で敗れた常葉大菊川に再び苦杯をなめさせられた。今春県大会を制覇し、満を持して臨んだ東海大翔洋の夏。原監督は「昨年と同じ相手に負けるのは本当に悔しい」と唇をかんだ。

 マウンドに立ったのは、チームをけん引し続けてきたエース飯沢。強力打線を相手に最少失点で切り抜けようと粘投したが6失点。「仲間に申し訳ない」。試合後の表情に悔しさをにじませた。

 それでも、勝利への熱い思いを前面に押し出すプレースタイルは貫いた。「最後まで気持ちを切らさずに攻めた。いい試合ができた」と森主将。飯沢は「もっともっと強くなれるチーム。頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。

 

 ■常葉大橘 9回逆転サヨナラ

 ▽4回戦(清水庵原第2試合)

 富士宮北

 020100200―5

 000002013x―6

 常葉大橘

 ▽本塁打 河原崎(富)

 ▽二塁打 河原崎(富)紅林(常)

 ▽暴投 神橋3(富)鈴木楓(常)

 ▽捕逸 酒井(富)

 ▽試合時間 1時間57分

 【評】終盤に試合の流れを呼び込んだ常葉大橘が富士宮北にサヨナラ勝ちした。

 常葉大橘は2点を追う九回、加部の適時打などで同点に追いついた。さらに2死一、二塁の好機で西村が逆転の適時打を放ち、試合を決めた。

 富士宮北は11安打を放ち、中盤までは試合を優位に進めたが、あと一歩及ばなかった。



 ■追求の「つなぐ野球」体現

 常葉大橘が劇的なサヨナラ勝ちを収めた。2点を追う展開で迎えた九回。5安打を放ち、追求してきた「つなぐ野球」を最後に見せつけた。サヨナラ打を放った西村は「みんながつないでくれた。最後に決められて良かった」と爽やかな笑顔を見せた。

 一打サヨナラの好機、西村は「絶対に流れを途切れさせない」との思いで外角の直球を無我夢中でたたいた。打球は中前に抜け、二走が生還。橘ナインがグラウンドで喜びを爆発させた。八木監督は「皆が集中してくれた。本当によかった」と選手をたたえた。

 次戦の相手は強豪静岡。「甲子園に向けた意地の張り合い。ぶち当たるのみ」と指揮官。西村は「自分たちのつなぐ野球をすればいい試合ができる。勝って勢いに乗りたい」と意気込んだ。

静岡新聞社