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SKIPシティ映画祭2017閉幕、長編グランプリはノルウェー映画「愛せない息子」

7/23(日) 21:26配信

映画ナタリー

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017が本日7月23日に閉幕し、各賞の表彰式が埼玉・川口のSKIPシティにて行われた。

【写真】SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017 ポスタービジュアル(他19枚)

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、若手映像クリエイターを発掘し、映像産業の発展に寄与することを目的としたもの。14回目となる今年度のコンペティション部門には、85の国と地域から合計810作品がエントリー。長編、短編、アニメーションの3部門にて合計34作品が上映された。

長編コンペティション部門の最優秀作品賞は、ノルウェー映画「愛せない息子」が受賞。監督のアーリル・アンドレーセンの代理で賞を受け取った脚本家ヒルデ・スサン・ヤークトネスは「本作の企画の始まりは、もし親が子供を愛せないというタブーが起きた場合どうなるか、ということだった。この映画をご覧になった方の中に、もし親として子育てに悩んでいる方がいたら、その問題に目を背けるのではなく、オープンに話し合うことが大事だと気付いてほしい」と思いを伝えた。

短編コンペティション部門で最優秀作品賞に輝いたのは、浅沼直也の監督作「冬が燃えたら」。浅沼は「この作品はキャスト2人とスタッフ3人だけで、本当に手作りで作った。主演の澤田和宏とは、10年来の友達で、苦労をともにした仲間なので、ありがとうと伝えたい。グランプリをいただいたことを自分の励みにして、これからも映画制作をがんばっていきたい」と挨拶した。

アニメーションコンペティション部門の最優秀作品賞は、小川育による「I think you're a little confused」に授けられた。小川は「この作品は大学院の修了制作として作ったもので、学生として最後の作品だったので、このような賞をいただいて、大変うれしく思う。今は仕事をしているのでなかなか難しいが、今回の受賞を糧に自分の作品をもっと作りたいなという思いが強まった」と語った。

長編部門の国際審査委員長を務めた黒沢清は「本当にいろいろな国の映画が集められていて、正直どれもかなりレベルが高く、改めて世界中にこんなに優れた映画がたくさんあるんだなということを認識した。今回の受賞作品は、これまでどの映画祭でも紹介されてこなかった、本当に新しい映画だったというのが、素直な喜びだった。受賞された方たちは、さらに世界的な評価を高めていく才能のある作家たちだと思うが、彼らを発見したのは、ここ川口だと大いに誇っていいのではないかと思う」とコメントした。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017 受賞結果
長編コンペティション部門
最優秀作品賞:アーリル・アンドレーセン「愛せない息子」
監督賞:ハイボー・ユウ、キキ・ティエンチー・ユウ「中国のゴッホ」
審査員特別賞:ローランド・ヴラニク「市民」
SKIPシティアワード:加藤悦生「三尺魂」

短編コンペティション部門
最優秀作品賞:浅沼直也「冬が燃えたら」
奨励賞:三宅伸行「サイレン」、土屋哲彦「追憶ダンス」

アニメーションコンペティション部門
最優秀作品賞:小川育「I think you're a little confused」
奨励賞:尾角典子「The Interpreter」、浜村満果「竹田駅メモリーズ」

最終更新:7/23(日) 21:26
映画ナタリー