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【宮城】柴田“5度目の正直”、延長13回サヨナラで利府撃破

7/24(月) 7:34配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権宮城大会▽3回戦 柴田7×―6利府(23日・仙台市民)

 宮城では3回戦で、柴田が利府に7―6でサヨナラ勝ちし、延長13回の激闘を制した。延長10回に遊撃から投手に回った熊谷諒太(3年)が、4回無失点の好リリーフで、流れを引き寄せた。

 サヨナラで“宿敵”との熱闘に決着をつけると、柴田ナインは両手を突き上げてベンチを飛び出した。6―6の延長13回無死満塁から、途中出場の9番・西岡俊之介二塁手(3年)が遊撃へ適時内野安打。「無我夢中でバットを振りました」と笑った。

 延長10回に、遊撃から救援登板した熊谷諒が勝利の立役者だ。中学までは投手経験がなかったが、平塚誠監督(44)が「気持ちの強い子」と度胸の良さを買い、6月から投球練習をさせていた“秘密兵器”。投手キャリア2か月足らずで公式戦初登板ながら「ボールとストライクを分けて打たせよう」と冷静に右腕を振った。手前に折れば、中指が前腕につくほど柔らかいリストを生かした鋭いスライダーを軸に、2安打無失点の好投を見せた。

 攻撃でも1番打者として6打数3安打の活躍を見せた。利府との対戦が決まった後には、終盤に強い相手打線を想定し、5点ビハインドの設定から逆転を狙うシート打撃を繰り返した。それによって熊谷諒は「相手のミスをつくことが大事」と気付いた。1点を追う9回1死から右前安打で出塁すると、2番打者への初球が暴投となる間に「スキがあれば行ってやる」と一気に三塁へ進んだ。直後のスクイズで同点の生還を果たし、指揮官も「あの走塁が大きかった」と絶賛した。

 平塚監督が2010年に就任して以来、利府には夏の宮城大会で4連敗中だった。球場に向かうバスの中では全員が「先輩たちの分までリベンジしよう」と誓い合った。“5度目の正直”で白星をつかみ「絶対利府とやって、勝ってやろうと思っていた」と熊谷諒。壁を破った勢いのままに、目指すは春夏通じて初の甲子園出場だ。(守田 力)

最終更新:7/24(月) 8:30
スポーツ報知