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創業者は英雄?それとも冷酷な悪者か?マクドナルド“成功”秘話『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

7/23(日) 12:00配信

dmenu映画

マクドナルド創業の裏側を描いた映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』の日本公開が迫っている。誰もが子どもの頃から黄色いMのロゴに親しんでいる世界的ファストフード店チェーンの誕生秘話というだけでも興味深いが、その内容も万人の好奇心をくすぐる“お家騒動”の物語である。

主人公は、アメリカでこのハンバーガー帝国を築き上げた男、レイ・クロック。52歳から成功をつかんだ遅咲きの億万長者だ。映画タイトルの『ファウンダー』(原題は“The Founder”)は「創業者」と言う意味だが、この題名は皮肉を込めて付けられている。厳密に言えば、クロックはマクドナルドの創業者ではなく「育ての親」なのだ。

主演は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど立て続けに話題作に出演し、役者としてのキャリアハイ期間を享受している感のあるマイケル・キートン。同作は、全米では今年1月に公開済みだが、本国でどう受け止められたのだろうか。その評判を見ていこう。

各批評家がキートンの演技を絶賛

映画評まとめサイト「ロッテン・トマト」によれば、映画評論家による201の批評の84%がポジティヴに評価している(一般観客は82%が好意的な感想)。これはかなり高い数字だが、このうち「トップ・クリティクス」と呼ばれる一線級の評論家による42の批評に限って見ると、ポジティヴな評価は71%とやや減少する。

「今年、見なければいけないエンタテインメント作品の一つ」――ニューヨーク・オブザーバー紙

同作に肯定的なトップ・クリティクスの意見には、上記のように手放しで作品の出来を称えるものもあるが、一番にキートンのパフォーマンスを称賛している批評がほとんどだ。

「キートンの最高の仕事によって、アメリカが見事に切り取られている」――シカゴ・サンタイムズ紙の人気映画評論家リチャード・ローパー

「キートンのしびれるような演技が、このファストフードのゴッドファーザーの恐ろしさを実感させる」――ローリング・ストーン誌

「あざとくアメリカン・ドリームを体現する男、クロックを演ずるキートンが素晴らしい」――トリビューン・ニュース・サービス

また下記のように、作品自体にはネガティヴな評価を下しながらも、キートンの演技には賛辞を贈っているメディアも目立つ。

「映画としてはとても軟弱で冷めている。だが、キートンのパフォーマンスは最高で、彼が人生をかけて目指してきた1作品かも知れない」――カナダの全国紙、グローブ・アンド・メイル

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最終更新:7/23(日) 12:00
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