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「女性の方が優れた投資家だ」とロイターが発表 投資に関する能力や傾向を「男女で比較」した興味深いコラムについて筆者が思うこと

7/23(日) 7:10配信

マネーの達人

「女性の方が優れた投資家だと判明した」という米国の調査結果について

米大手通信会社ロイターが、投資に関する能力や傾向について男女で比較した興味深いコラムを掲載(2017年6月7日配信)していたので読者の皆さんに紹介しよう。

コラム記事で取り上げていたのは、米国の資産運用大手フィデリティ・インベストメンツによる調査結果だが、

「実際のところ、女性の方が男性よりも優れた投資家であることが判明した」

というのだ。

フィデリティ社が800万件を超える個人の証券取引口座を調べたところ、女性は男性よりも0.4%多く貯蓄しているだけでなく、投資でも年間で0.4%多く利益を稼いでいることが分かったとのこと。

年間で0.4%の差は、たいした金額の差ではないと受け止められそうだが、生涯にわたる貯蓄と投資の累計で考えるとこの差は決して小さくないということなのだろう。

記事では、生涯にわたる貯蓄と投資の推定額を挙げていて、たとえば大学を卒業後したての22歳の人が、年収5万ドル(実約550万円)で会社員生活をスタートした場合、平均的な昇給・昇進をして定年を迎えるまでに、女性の方が男性よりも資産残高が25万ドル(約2750万円)以上、上回ることになるとコラム記事では試算している。

さらに、フィデリティ社から以下のような興味深いデータが紹介されていた。

・ 男性の方が女性よりも 35% 多く取引をする傾向にある。
つまり、男性の方が売買取引を繰り返し行っていることで、取引に係る手数料が女性よりも嵩んでいる。

・ 女性の方が、職場の確定拠出年金や個人年金、そして証券口座において、年間 1% 程多く貯蓄している。

・ 女性は男性よりも、さまざまな資産で構成される長期的なバランス型ファンドといった商品に投資している。

また、カリフォルニア大学による別の研究においても、女性の方が男性よりも年間1%程度、投資パフォーマンスが上回っていたという結果が出たという。

近年は、IT技術の進歩により、証券会社等の金融機関が顧客ビッグデータ解析を行うことが比較的容易になり、顧客の属性ごとの取引実態や収益実態を様々な角度から分析することが可能だから、米国では「女性の方が優れた投資家」であるという一つの傾向か導き出されたのだろう。

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最終更新:7/23(日) 7:10
マネーの達人