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見えてきた「ボーイング797」 開発検討中の新型旅客機、どんな飛行機でどこを目指すのか

7/23(日) 7:10配信

乗りものニュース

「737」と「787」のあいだが「797」?

 ボーイング(アメリカ)が2017年6月に開催された「パリ航空ショー」で、開発を検討している新しい旅客機の予想図を初めて公開しました。ボーイング社内ではあくまで「開発検討中」とのことで、「NMA(New Market Airplane:新市場向け航空機)」と呼んでいるそうです。

【画像】正式発表、ボーイング737MAX10

 実現すれば「797」を名乗ると見られ、2011(平成23)年に登場したボーイング787以来の新型。航空会社への最初の納入は2025年ごろ、需要は20年あまりで4000機以上との声も聞こえます。

 この“797”が噂になり始めた当初、そのコンセプトはB-2爆撃機のような全翼機ではないかといわれていました。燃費向上と搭載量の増大を目的に、翼と胴体が一体的に形成された「ブレンデッドウィングボディ(BWB)」を採用する次世代大型輸送機を、NASAとボーイングが共同研究していたのがその根拠のひとつです。

 ところがこの開発中の旅客機の方向性は、ボーイングの747シリーズやエアバス(フランス)のA380のようなさらなる大型化ではなく、マーケットのニーズに応じた「より燃費が良く、より効率のいい運用が可能な機体」へと進んでいるようです。

 その気になるスペックについて、ボーイングは「あくまで検討段階」と前置きしたうえで、航続距離は5000海里(およそ9260km)程度、座席数は200席から270席程度としています。これは737シリーズの最新機種である737MAX10と787シリーズの標準的なモデルである787-8とのギャップを埋めるものという位置付けだそうで、「つまり、757より大きい飛行機で、757より航続距離が長い」(ボーイング)と説明します。それぞれのスペックは、737MAX10が座席数188から230で、航続距離5960km。787-8は座席数が210から250で、航続距離15200km。757シリーズの標準モデルである757-200は座席数200から228、航続距離はおよそ7222kmです。

 エンジンはアメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック)とP&W(プラット・アンド・ホイットニー)、そしてイギリスのロールスロイスが「3つの非常に興味深い技術提案」をボーイングに行っているようです。なおGEは“797”に複数社からエンジンが供給されるなら「手を引く」と、独占契約を望んでいる旨が報じられています。

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