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教員負担減らせるか どう変わる中学部活動 地域理解、人材と費用が鍵

7/23(日) 6:01配信

上毛新聞

 過熱する部活動の改善に向けて国が動き始めた。スポーツ庁は1月、土日に休養日を「設けていない」と回答した中学が4割以上に達したことを受け、適切に設けるよう全国の教育委員会に通知。4月には教員の負担を減らそうと「部活動指導員」を制度化し、地域の外部指導者が顧問と同じ役割を担えるようにした。

 部活動は学習指導要領に規定されている授業や学校行事とは違い、生徒の自主的な参加による教育課程外の活動だ。だが、群馬県内でも中学生の約9割が加入。2002年に週休2日制になったことで、土日の活動時間が増えた。

 体力向上や健康増進に加えて協調性や責任感など得られるものが多いからこそのめり込んでいく。一方で、労力をとられて授業に集中できないといった声が生徒や教員から上がっている。中学の部活動関係者を取材し、最善の道を探った。

■授業に支障

 「部活が終わるのが遅いので塾は毎回遅れる。帰宅して夕飯を食べてお風呂に入れば午後11時すぎ。土日も練習試合があり、一週間のうちに決まった休みはない」。バスケットボール部に所属する中学3年の長男を持つ母親は顔をしかめる。

 部が体育館を使用できるのは午後6時までだが、顧問がいれば1時間の延長が認められる。毎日30分間の朝練もある。こうしたハードスケジュールは他の部や他校でも同様という。母親とは対照的に長男は「仲間がいるから頑張れる。やるからには勝ちたい」と苦にしていない。

 ある中学校の運動部の顧問の30代女性教諭は「試合会場に3歳の子どもを連れて行き、役員や保護者の方に面倒を見てもらっている」と打ち明ける。夫は土日に仕事があり、両親は遠方に住んでいて子どもを預けられない。夕飯を作る時間はなく、外食で済ますことが多い。

 平日は学校にいる間に約2時間の空き時間があるが、生徒指導や保護者対応、リポート作成で手いっぱいで、授業の準備は十分にできない状況だ。授業中に居眠りする生徒の気持ちは分かるという。

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最終更新:7/23(日) 6:01
上毛新聞