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群馬県内の花火大会 祭りの主役多彩に 地域に一体感 復活続く

7/23(日) 6:03配信

上毛新聞

 夜空を華やかに彩ったかと思えば、はかなく消える花火。市町村や商工団体などが主催する花火大会は今年、群馬県内33市町村の約70カ所で予定されている。祭りのフィナーレなどを飾り、開催には多額の費用がかかるが、見る人の心を打ち、地域の一体感が醸成される。しばらく開かれなかった花火大会が復活する動きもある。

■7~9月に9割

 夏の風物詩といわれ、9割近くが7~9月に行われる。年間開催数が市町村別で最も多いのは合併前の旧町村部の夏祭りが盛んな高崎市。計10カ所を数え、市観光課は「文化と歴史を守ろうという地元の思いが強いようだ」と説明する。

 1イベントでの打ち上げ数が最も多いのは、前橋花火大会と高崎まつり大花火大会。共に北関東最大規模の1万5000発を予定する。戦後の「復興祭」をルーツとする前橋大会は昨年実績で約4500万円を費用計上したが、市観光振興課は「飲食や公共交通、宿泊で地域への経済効果は大きい」とみる。高崎まつりは例年、75万人の集客力があり、JR高崎駅近くから烏川まで人があふれる。

 主催者は個性的な花火を打ち出し、見る人に感動を与える。高崎市の「榛名の祭り花火大会」は、水中花火を湖面に投げ込む。昭和村のウインターフェスティバルは雪景色との競演が売りだ。甘楽町は町花火大会で、昨年初めて2尺玉を打ち上げた。開くと直径450メートルにもなる大花火で、町は「幸い保安距離を確保できる場所が見つかった。フィナーレを飾る目玉」と8月の大会を見据える。

■帰省者を意識

 帰省する人を意識したイベントとなるケースも多い。今年はお盆の8月13~16日だけで、神流町や下仁田町など西毛を中心に、21カ所で予定される。

 人口減少と高齢化が進む南牧村は毎年同月14日のふるさと祭りで打ち上げられる。村商工会は「村に年間で一番人がいる日。花火を楽しみに帰省する人も多く、打ち上げはわずかだがやめられない重要事業だ」と力を込める。

 沼田花火大会は2013年に43年ぶりに復活し、今年も9月に1万発を予定する。神流町のふるさと祭りは09年に花火を廃止したが、住民の要望を受け16年に再開した。主催する町青年会会長の斎藤貴仁さん(28)は「昨年は泣いて喜ぶ人もいた。幼少期に家族一緒に見た花火の記憶は子どもたちにとって貴重。夏の思い出を作ってあげたい」と意気込んだ。(小山大輔)

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最終更新:7/23(日) 6:03
上毛新聞