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ホークス武田、108日ぶり笑った 「久々に体使えた」、6回1安打0封

7/23(日) 6:01配信

西日本スポーツ

 お立ち台で大歓声と声援に身を委ねた。スタンドで揺れる無数のメガホン…。懐かしい光景だった。無理もない。4月5日以来となる2勝目。本拠地では今季初勝利だった。「素直にうれしい」。季節は巡り、実に108日ぶりに白星を手にした武田が打のヒーロー今宮の横で小さく笑った。

【写真】バンデンハークと「あっち向いてホイ」に興じる武田

 6回を被安打1の無失点。途中で右脚がつる“異変”に見舞われた6回は「イニングの途中で代わると、後ろに迷惑がかかる」と意地で投げ抜いた。結局、7回以降を登板過多のリリーフ陣に託す結果になったが、自身の投球に関しては一定の手応えを感じた。右脚がつった要因の一つも「久々に、体が使えたから」。ノーワインドアップで投げる際、体に余計な力が入らないようにグラブの位置を従来の胸からベルト付近まで下げた。痛めた右肩への怖さが抜け切れず、自然と力が入っていたという。

 腕がスムーズに振れるようになり、最速146キロの真っすぐが走った。離脱中から課題としてきた生命線の直球に切れと力強さが戻り、カーブとの緩急差が生まれた。自らの悪送球で招いた5回1死一、三塁のピンチでは田村を真っすぐで遊ゴロ併殺に仕留めた。「上からたたくイメージで真っすぐを投げられた」と振り返った武田は、こう続けた。「高谷さんにいいリードをしてもらった」

 肩は以前も痛めた箇所でもあり、再発防止のために総額数百万円以上をかけ体をケアする器具を複数台購入した。一方でメンタルを保つのは容易ではなかった。6月下旬に1軍復帰してからも思い通りの球が投げられず、落ち込みそうになった。救われたのが川崎のひと言だった。「今の自分を『ここまでできている』って褒めてあげようよ」。病は気からではないが、プラス思考で取り組むことの大切さを先輩から学んだ。

 「後半戦は大事な試合が多くなる。前半戦の穴を埋められるように。たくさん、迷惑をかけたから」。昨季まで2年連続の2桁勝利。V奪回に欠かせない右腕が巻き返しへの1歩を踏み出した。

西日本スポーツ

最終更新:7/23(日) 6:01
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