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ユニクロ、無印、鎌倉シャツに学ぶアパレル企業の生き残り戦略

7/23(日) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

百貨店やショッピングモールの閉鎖が相次ぎ、小売業の崩壊が叫ばれるアメリカ。日本でも人口減少を背景に、アパレルは苦戦を強いられている。

【画像】世界のアパレル市場の推移(名目成長率、米ドル換算)。市場規模は10年間で倍以上に増えると見込む。

しかし、世界的に見ればアパレル産業は依然、成長産業だ。

ドイツを拠点とするヨーロッパ最大の経営戦略コンサルティング、ローランド・ベルガーの報告書によると、2015年に1兆3060億ドル(約146兆円)だったアパレル産業全体の市場規模は、2025年には2兆7130億ドル(約300兆円)に倍増する。その成長率は年平均3.6%、物価変動を加味した名目ベースでは7.6%だ。日本の2016年度のGDP成長率1.2%を考えれば、その成長力はたくましい。

3つの勝ちパターン

しかし、現実は厳しい。アパレルが成長産業とはいえ、そこには明らかな勝者と敗者が存在する。店舗の閉鎖が相次ぐ小売業は残念ながら後者だろう。では、グローバルにおける勝者に共通するパターンとは何か。ローランド・ベルガーは次の3つに分類する。

・高付加価値型

ストーリーやクリエーティビティをベースとした付加価値「ブランド」を創り上げることで高い収益を生む。カテゴリー拡大(ライフスタイル化)によるブランド力と収益性の両立がポイント。中には粗利が95%に達するブランド商品もある。

例:エルメス、LVMH、バレンティノ、プラダ、ケリングなど

・グローバルSPA型

SPA(Specialty store retailer of Private label Apparel:製造小売)は、企画から製造、小売りまでを一貫して行うビジネスモデル。消費者の嗜好の移り変わりを迅速に製品に反映させ、在庫のコントロールが行いやすいなどのメリットがある。

この製造小売型のストアブランドをグローバルに展開し、スケールメリットとブランド認知向上を享受するのがグローバルSPA型。コストパフォーマンスの高さにより、先進国から新興国まで多くの消費者を引き付ける。業界内で最も成長の著しいタイプだが、プレーヤーの増加により、勝ち負けがはっきりしている。

例:GAP、Inditex(ZARA)、H&M、ファーストリテイリング(ユニクロ)、良品計画(無印良品)など

・カテゴリーキラー型

スポーツ、アウトドアといった「領域」や、スーツ、靴、かばんといった「アイテム別」など、特定のカテゴリーに特化することで安定的な事業運営と収益性の向上を図る。ただし、成熟した昨今の業界において、ほとんどのカテゴリーで定番ブランドができあがっており、ニッチ戦略のみでの成長は難しくなってきている。

例:アンダーアーマー、ナイキ、アシックス、鎌倉シャツなど

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最終更新:7/23(日) 21:10
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