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第4戦GT300決勝:SUGOの”魔物”が微笑んだのは、#11 GAINER AMG! 2014年以来の優勝/スーパーGT

7/23(日) 17:53配信

motorsport.com 日本版

 スポーツランドSUGOで行われた2017スーパーGTの第4戦は、荒れに荒れたレースとなった。その中で、完璧なタイミングでピット作業を行っていた#11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)が優勝を果たした。

 決勝の直前で行われたウォームアップ走行では、路面こそウェットだったものの、雨はほとんど落ちてきておらず、徐々に路面が乾いていくようなセッションとなった。

 グリッド上ではスリックタイヤを選択していたマシンも多かったが、パレードラップ開始5分前のタイヤ選択締め切り直前にまた雨が落ち始め、各チームがギリギリの選択を迫られた。

 GT300クラスでは、#88 マネパ ランボルギーニ GT3、#26 TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA、#87 ショップチャンネル ランボルギーニ GT3の3台がスリックタイヤスタートを選択した。しかし、パレードラップ中に雨がしっかりと降ってきてしまい、作戦失敗。スタート後に後退していってしまった。

 スタートは、ポールポジションの#25 VivaC 86 MCの山下健太がホールショットを奪った。2番手には#18 UPGARAGE BANDOH 86の中山友貴が順当に続いたが、3番手争いは超接近。#3 B-MAX NDDP GT-Rの星野一樹と#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝がテール・トゥ・ノーズとなった。3番グリッドスタートだった#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3の飯田章は5つポジションを落とし、8番手となった。

 GT500クラスが6周目に入ったタイミングで、#35 ARTO 86 MC 101が最終コーナーで大クラッシュ。パーツが散乱してしまいセーフティカーが導入された。

 ホームストレート上で隊列を整理し、GT500クラスが11周目に入ったタイミングでレースが再開された。

 リスタートとなったが、ここでアクシデント。GT500クラスでスリックタイヤスタートを選択しペースが遅くなったマシン数台に、GT300クラスの隊列が追いついてしまったのだ。そして、ブレーキングで止まりきれなかった#19 WedsSport ADVAN LC500と#18 UPGARAGE BANDOH 86が接触。兄弟チーム同士で最悪の結果となってしまった。

 これで#3 B-MAX NDDP GT-Rが2番手。#18 UPGARAGE BANDOH 86はピットに戻ることになり、大きく後退することになってしまった。

 リスタート後に元気がいいのは、ブリヂストンタイヤ勢。前日からウェットコンディションに自信を持っていた#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3の中山は、次々とオーバーテイクをしていき2番手まで浮上した。

 #65 LEON CVSTOS AMGはそれよりもさらに速いタイムで、次々とポジションアップ。そのまま、#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3とトップを走っていた#25 VivaC 86 MCまで交わしてトップに立った。

 2番手に下がった山下は1分30秒0、トップに立った黒澤は1分29秒3というラップタイム。さらに後ろから、#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3の中山も1分29秒7で走行し、山下をパスしていった。

 #88 マネパ ランボルギーニ GT3の織戸学は、25周をスリックタイヤで走りきりピットイン。25番手と後方からの追い上げを、コンディションの変化にかけ再びスリックタイヤを選択したが、平峰一貴が馬の背コーナーで止まりきれず、バリアに突っ込んでしまった。

 #3 B-MAX NDDP GT-Rはピットに飛び込み、スリックタイヤで高星明誠を送り出した。雨は降り止んでおり、徐々に走行ラインが見えてきているような状態だ。

 スリックタイヤが暖まった#3 B-MAX NDDP GT-Rは、1分27秒454というハイペース。コンディションは完全にスリックタイヤに適したモノとなっているようだ。

 レース折り返しが近づき、各車がピットインのタイミングを図っていたところで、GT500クラスの#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが最終コーナーでクラッシュ。セーフティカーが出動となった。

 リスタートと共にピットオープン。5番手の#4 グッドスマイル 初音ミク AMGを先頭に、ピットになだれ込んだ。トップ4台はステイアウトした。#55 ARTA BMW M6 GT3は2番手#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3にオーバーテイクを仕掛けたが、ブレーキングゾーンでふらつき、2台が接触。#55 ARTA BMW M6 GT3はグラベルに飛び出してしまった。また、最終コーナーで#48 植毛 GT-Rがクラッシュを喫しており、この事故処理のために3度目のセーフティカー出動となった。

 レースが3分の2近く消化した段階で、ピットに入っていないのはトップ3の#65 LEON CVSTOS AMG、#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTのみ。さらに、リードラップは4番手#50 Ferrari 488 GT3の都筑晶裕、5番手#11 GAINER TANAX AMG GT3の平中克幸までだ。

 ピットに入っていなかったトップ3がピットに入り、断然有利になったのはパーフェクトなタイミングでピットに入っていた#50 Ferrari 488 GT3と#11 GAINER TANAX AMG GT3。リスタートで平中がフェラーリをオーバーテイクし、トップに立った。

 スリックタイヤを履いてペースを取り戻したのは、#4 グッドスマイル 初音ミク AMGと#25 VivaC 86 MC。それぞれ3番手、4番手につけた。しかし元々のペースの良さを見せた#25 VivaC 86 MCがじわじわと追いつくが、乾いている走行ラインは1本のみ。オーバーテイクは難しいと思われたが、GT500マシンに道を譲る際の隙をつき1コーナーで松井がオーバーテイクを成功させ3番手となった。

 トップの#11 GAINER TANAX AMG GT3は、#50 Ferrari 488 GT3との差を少しずつ開いていき、GT500クラスがラスト5周に入る頃には5秒以上のマージンを築いた。

 そのまま、危なげなく#11 GAINER TANAX AMG GT3がトップでチェッカー。2位の#50 Ferrari 488 GT3には7.2秒差となった。

 3位には、ポールポジションスタートだった#25 VivaC 86 MCが入った。オーバーテイクを許した#4 グッドスマイル 初音ミク AMGは最後まで1秒以内で追いすがったが、表彰台には届かなかった。

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