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17番手スタートからGT300優勝の11号車GAINER、勝利の鍵は素早いピット作業とダンロップタイヤ/スーパーGT第4戦SUGO

7/23(日) 22:06配信

motorsport.com 日本版

 3度のセーフティカーが出動する、波乱の展開となった第4戦SUGO。優勝したのは、#11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)だった。

【写真】表彰台でトロフィーを掲げる#11 GAINER TANAX AMG GT3の平中克幸とビヨン・ビルドハイム

 ハーフウェットの路面に、パレードラップ直前になってポツポツと雨が落ち出すという難しいコンディションとなったレーススタート。スタートドライバーを担当していたビルドハイムは、この雨を恵みの雨のように感じたという。

 実際、彼はダンロップのタイヤを履き、17番グリッドから次々とポジションを上げ、4周目には11番手に浮上した。彼は、決勝後の記者会見で自分の担当したスティントをこう振り返った。

「17番手からのスタートということで、難しい状況だった。でも、ダンロップタイヤにとってはパーフェクトなコンディションだったんだ。雨が降り出してすごくハッピーだったよ」

「最初の10周はコースがすごく混んでいる状況だったけど、その中で慎重にペースアップし、どんどんポジションを上げていった。一時は6番手まで上がった。とにかく最初の15周のパフォーマンスが良かったんだ」

「ピットインのタイミングは最初から、セーフティカーが入ってきたら出来る限りすぐピットに入れというチームからの指示だったので、その戦略が非常に良くて、そのおかげで今回勝つことができたと思っている。チームに感謝しているし、今日のようなコンディションの中ではダンロップタイヤのパフォーマンスが非常に良かったので、ダンロップにも感謝したいと思う」

 ビルドハイムからステアリングを引き継いだ平中は、スリックタイヤでの走行。ここでもダンロップのタイヤがしっかりと機能したことに加え、ピット作業が早かったことでレースの結果に大きな影響があったと語った。

「ビヨンが非常に良い走りをしてくれました。すぐにトップ10圏内に入ってくれて、上位とも変わらず良いペースでした。途中雨が強くなってブリヂストンタイヤ勢とはギャップを開かれてしまったんですけど、セーフティカーでその差が縮まりました。でもそれで後ろとのギャップもなくなってしまいました」

「メルセデスAMG GT3勢は給油時間の点で不利な状況で、例えばGT-Rと比較すると5秒以上遅れてしまうので、ピットストップすると順位を落とすのがパターンでした。でも今回のピットストップはチームが本当に頑張ってくれて、僕らよりも順位が上だった#25 VivaC 86 MCの真後ろでピットロードのファストレーンに出ることができたので、かなり良い感触がありました」

「ニューのダンロップタイヤの暖まりがものすごく良くて、ピットロード出てすぐに自分の中ではグリップ感があったので、前を走っていた25号車とか#31 TOYOTA PRIUS apr GTをすぐに抜くことができました。それによって、その時トップを走っていた#65 LEON CVSTOS AMGの前に出ることができて、今回の優勝につながったのかなと思います」

 11号車GAINERは2014年の最終戦以来、2年半勝利から遠ざかっていた。平中は、久々の勝利に「正直自分も、勝てるんじゃないかという感触を持ちながらレースを何十周もするのがかなり久々で、緊張して何かあったらどうしようとか色々考えながら走っていましたが、最後まで何事もなく、ラップタイムも安定していました」と明かし、チームへの感謝を述べた。

「終盤、安全マージンを取って走れたのはピット作業で稼いだマージンのおかげなので、ドライバーも頑張ったんですけど、本当に今日はチームのおかげかなと思います」

 一方ビルドハイムは「今年は十分チャンピオンシップを狙えると思っていて、今はランキング3位になっているので、それを目標にして頑張っていきたい」と語った。

松本和己