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覚醒剤密売疑い 沖縄県警が5人逮捕 末端価格数千万円分 県内で流通・まん延か

7/23(日) 10:20配信

沖縄タイムス

 台湾から密輸した覚醒剤数十グラムを営利目的で所持したとして、沖縄県警が県内在住の男5人を覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。密輸した末端価格数千万円分の覚醒剤を県内で密売した疑いがあるとして、捜査を進めている。指示役の男以外は一般人とみられる。沖縄は覚醒剤が台湾から首都圏へ流通する中継地とされてきたが、個人ルートでの密輸が発覚し、汚染が広がっている可能性がある。

 捜査関係者は「県内在住の一般人が覚醒剤を直接密輸し、密売している新たな実態が浮き彫りになった。摘発は氷山の一角。県内で覚醒剤がまん延している可能性が高い」として危機感を強めている。

 捜査関係者によると県警などが6月、覚せい剤取締法違反の疑いで本島南部に住む男計5人を逮捕した。指示役の30代の男は過去に暴力団組織にいたとみられるが、運搬や密売に関わった4人は一般人という。

 県警と九州厚生局沖縄麻薬取締支所、沖縄地区税関は覚醒剤密輸の情報をもとに捜査を進め、台湾から那覇空港に到着した男が体内に覚醒剤を隠し持っているのを摘発した。

 捜査関係者によると5人は今年1月から3月末までの間、複数回にわたって旅客便で台湾から密輸した覚醒剤を県内で売りさばき、数千万円の利益を得た可能性があるという。

 財務省によると昨年の国内の覚醒剤押収量は前年比の約3・6倍に増え、過去最多の約1501キロ(末端価格約1050億5500万円)を記録した。また、警察庁は覚醒剤の末端価格が1グラム約7万円から約6万4千円に下落していると分析。摘発を逃れ、相当量の覚醒剤が密輸され、全国的に「供給過多」に陥っている可能性が指摘されている。

最終更新:7/23(日) 18:05
沖縄タイムス