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全国高校野球静岡大会準々決勝 掛川東―日大三島

7/24(月) 7:48配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 ■日大三島逃げ切る

 ▽準々決勝(あしたか第2試合)

 掛川東 

 000050000―5

 42000000×―6

 日大三島

 ▽三塁打 塩谷(日)

 ▽二塁打 野元、杉本、徳山(掛)長尾(日)

 ▽妨害出塁 原(日)

 ▽試合時間 2時間26分



 【評】日大三島が掛川東の追い上げを1点差で振り切った。

 日大三島は初回、無死満塁から藤井が押し出しの四球を選んで先制。さらに塩谷の走者一掃の三塁打で3点を加えた。二回は長尾が2点適時二塁打を放った。終盤は粘り強い守備で掛川東の反撃をくい止めた。

 掛川東は6点を追う五回、6安打を集めて一挙5得点。六、七、八回にも得点圏に走者を進めて攻勢を強めたが、日大三島の好守に阻まれた。



 ■救援陣が踏ん張り 7回、右翼藤井 好返球

 日大三島が1点差を死守し、3年ぶりの4強に名乗りを上げた。

 相手先発投手の乱調などに乗じて序盤で6点を奪い、大勢が決したかに見えた。ところが五回、掛川東が集中打で5得点。球場の雰囲気が一変した。

 苦しい場面で守りが踏ん張った。先発の主戦海野に代わってマウンドに立ったのは吉田。交代後に5点目の適時二塁打を許したが後続を断ち、六回は2死二塁で掛川東の好打者此本を渾身(こんしん)の直球で見逃し三振に仕留めた。七回は右前打で本塁を突いた二塁走者を、右翼手藤井が好返球で刺した。さらに八回は3人目の土屋が3安打を浴びて1死満塁。「楽しむしかない」と開き直り、内野ゴロと邪飛で最大のピンチを切り抜けた。

 「秋と春は接戦で負けていた」と主将の長尾。今大会は5試合中3試合に1点差で競り勝った。川口監督は「一つ一つのプレーが彼らを成長させている」と手応えを口にする。

 昨年の夏は1点差で涙をのんだ準々決勝で、1点差の勝利。ナインが壁を乗り越えて一段とたくましさを増した。



 ■掛東 5回集中打

 勝ってもう一度エースをマウンドに立たせたい-。準々決勝で日大三島に敗れた掛川東。チームを引っ張ってきた先発及川が制球に苦しみ、1アウトも取れずに4失点で降板した。ナインは「エースのために」と結束し、最大6点差から1点差まで迫る粘りを見せた。

 6点を追う五回は、6本の長短打を集めて5点を奪った。適時打を放った此本主将は「遼(及川)を何とかもう一度マウンドに上げるためには勝つしかないとチームの気持ちを一つにした」。不調のエースの後を受け、一回から登板した2年生左腕の野元は「頼れる先輩のためにも、これ以上の点は与えない」と、内角を突く強気の投球で8回2失点と粘投した。

 及川は「みんながいてくれたから、3年間頑張れた。本当に申し訳ない」と試合後、涙が止まらなかった。「僕たちが目標にしていたベスト4を超えてほしい」と後輩に夢を託した。

静岡新聞社