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自分が創造的と思っている子供の割合、米国は47%、日本は8%

7/26(水) 8:10配信

THE PAGE

 日本の若年層のほとんどが、自分のことを創造的だと考えていないという調査結果に対して、創造的な事業を次々と成功させてきた連続起業家が興味深い指摘を行っています。

 調査を行ったのは、PDF閲覧ソフト「アクロバット」の開発などで知られる米アドビシステムズです。対象は、日本、米国、英国、オーストラリア、ドイツに在住する11歳から17歳の生徒(日本は12歳から18歳)です。

 この中で、自分のことを創造的だと思う生徒の割合は、米国は47%、英国は37%、オーストラリアは46%、ドイツは44%でしたが、日本だけが何と8%でした。また「将来何かを作る仕事をしていると思う」と回答した人は43%とこちらも突出して低い結果でした(米国は83%、英国は75%、ドイツは70%)。

 しかも「創造性が求められる仕事や職業はたくさんある」との回答も著しく低い結果となっていますから、自分が創造的ではないということに加え、社会に創造的な仕事がないと考える傾向が強いことが分かります。

 一見すると「日本の子供はもっと創造的になるべきだ」という話になりがちですが、ツイッターで拡散されたこの話題について、連続起業家である家入一真氏は別の見解を示しています。家入氏は、「創造的であれ」というのが大事なことだとしながらも「叶えられなかった大人の夢を、下の世代に呪いのようにバトンタッチし続けた結果」ではないかと述べています。

 確かに、いくら大人から「夢を持て」「創造的であれ」と教えられても、そのお説教をしている大人が、まったく創造的ではなく、夢を実現した形跡もないということでは説得力がありません。家入氏が指摘するように、子供にとっては不必要なプレッシャーにもなりかねないでしょう。

 ちなみに家入氏は、引きこもりを経てレンタルサーバーの「ロリポップ」を立ち上げ上場させたものの、上場で得た資金を2年で使い果たしてしまい、その後、再起して無料ECサイト「BASE」や、クラウドファンディング・サイトの「キャンプファイヤー」を立ち上げたという、まさに波瀾万丈の人生を送ってきたクリエイティブな起業家です。子供に対して不用意に「創造的になれ」と言うべきではないという彼の見解はそれなりの説得力があります。

 放っておけば、能力のある子供は自然に創造力を身に付け、それを発揮してくることでしょう。重要なのは、創造性を高めるための教育を「上から」施すのではなく、個性を認め、創造力をつぶしてしまわない社会環境を構築することかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:7/31(月) 6:05
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