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難病ALSの夫、人柄にじむ遺作 「闘病の患者らに希望を」浜松

7/24(月) 17:05配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 全身の筋肉が徐々に動かなくなる進行性の難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)で亡くなった夫の作品を見てほしい-。浜松市天竜区水窪町地頭方の中沢久江さん(71)が8月1日から16日まで、夫の明雄さんが手掛けたペン画などの絵画展示会を自宅で開く。

 明雄さんは5年ほど前にALSを発病し、2016年7月に71歳で亡くなった。久江さんが遺品整理をしていた際、明雄さんが制作した絵画25点を見つけたという。

 いずれも病気を患っていた際に仕上げた作品とみられ、久江さんは「いつの間に描いていたのか、どうして描くことができたのか驚いた」と振り返る。

 同じ難病と闘う患者や家族に「少しでも勇気や希望を伝えられたら」と思い立ち、個展の開催にこぎ着けた。

 作品は筆ペンや色ペンなどを使用。家族の名前や住所を組み合わせた絵などを独特な筆遣いでユニークに表現している。ハンカチや枯れ葉、花びらなどをモチーフにしたり、ローマ字と漢字を重ね合わせたりした絵画も並ぶ。

 「周囲の人を大事にする明るい人間だった。絵からもその人柄がうかがえる」と話し、作品をじっと見つめる久江さん。明雄さんとの思い出をかみしめながら「作品は主人からのメッセージかもしれない。展示会を開くことで、一人でも元気づけることができれば、主人もきっと喜んでくれるはず」と語る。

 展示会の問い合わせは中沢さん<電053(987)1410>へ。

静岡新聞社