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藤井四段、15歳初勝利 ホーム関西26戦全勝

7/25(火) 5:03配信

スポーツ報知

 歴代新記録の公式戦29連勝を樹立した将棋の史上最年少棋士・中学3年生の藤井聡太四段(15)が24日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第89期棋聖戦1次予選1回戦で西川慶二七段(55)に勝ち、15歳初勝利を飾った。続く2回戦の阪口悟五段(38)にも勝ち、通算33勝目(2敗)。ホーム・関西では26戦全勝と不敗神話を継続した「神の子」の夏休みが始まった。

  棋聖戦連勝 関西将棋会館の対局室にいる藤井の表情は、東京にいる時よりもどこか余裕を感じさせる。「前局は敗れてしまったので、今日は何とか勝つことができてホッとしています」。19日に誕生日を迎え、15歳初戦となった21日のYAMADA杯は東京将棋会館で行われ、三枚堂達也四段(24)に敗れたが、中2日で迎え、再び連勝。「関西不敗神話」を26に伸ばした。

 西川戦は「王手馬取り」の順を見落として苦戦したが、落ち着いた終盤、力で制勝。「最後、何とか一手勝ちできて良かった」。続く阪口戦は新記録樹立過程の一局で大苦戦した相手だったが、危なげなく勝ち切った。「内容重視で落ち着いて対局に臨めました」。阪口は「今日は完敗。ふがいないです」と肩を落とした。

 中学最後の夏休み。受験生にとっては学力を伸ばすための「勝負の夏」だが、藤井には棋力を伸ばす「将棋の夏」だ。「夏休みになって時間的にかなり余裕ができたので、強くなれる時期。良い機会と思って有効に活用して頑張りたいです」。課題、つまり“夏休みの宿題”を問われると「読みの精度や形勢判断の精度を少しでも克服できるように」と挙げた。

 以前、夏の予定を尋ねられた際は「対局以外に何も行事がないんです…。愛知は暑すぎるので、どこかに行ってみたいのですが…」と苦笑いを浮かべた。軽井沢など避暑地にひかれる思いもあるが、かなわぬ願望と諦めている。

 夏休みが終わる9月には厳しい「テスト」が待ち受ける。若手7人とトップ7人による非公式戦の団体戦「魂の七番勝負」への参戦が発表された。「教わる気持ちで目の前の一局に集中して指したいと思います」。棋士歴の浅い順で相手を指名するルールのため、藤井は「1位指名権」を握っている。相手について「どなたを選んでもトップの先生ばかりなので…」と言葉を濁したが「せっかくの機会なので思い切りぶつかっていきたいと思います」と抱負。一日も無駄にできない「聡太の夏」が始まった。(北野 新太)

最終更新:7/25(火) 5:03
スポーツ報知